2015.12.13 02:00更新
王将社長射殺事件 九州の組関係者浮上 遺留物DNA型一致 京都
中華料理チェーン「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さん=当時(72)=が平成25年12月に射殺された事件で、大東さんが射殺された現場近くで見つかった遺留物をDNA型鑑定した結果、九州地方に拠点を置く暴力団関係者の男のものと一致したことが12日、捜査関係者への取材で分かった。京都府警山科署捜査本部は、男と事件との関連を捜査している。
捜査関係者によると、遺留物は、事件直後に大東さんが射殺された京都市山科区の現場近くで見つかっていたもの。捜査本部がDNA型鑑定を進めたところ、九州地方に拠点を置く暴力団に所属している男のものと一致したという。
捜査本部はこれまでに、現場から北東数キロの山科区内のマンション駐輪場で乗り捨てられた盗難バイクを押収。バイクのハンドルから硝煙反応が検出されたことから、実行犯が大東さんを射殺した後、逃走に使用した可能性があるとみて調べを進めていた。このバイクは事件の約2カ月前に京都府城陽市内で盗まれていたものだった。
また、事件前に、現場近くの防犯カメラに、不審な動きをする九州地方のナンバーの白っぽい乗用車と、硝煙反応のあったバイクとは別の盗難バイクが並走する様子も確認されていたという。この盗難バイクも硝煙反応のあったバイクの近くで押収された。
事件は平成25年12月19日午前5時45分ごろ、王将フードサービス本社前の駐車場で発生。自分で車を運転して出勤し、駐車場に車を止めた大東さんが、25口径の拳銃で4発撃たれ、殺害された。
大東さんは毎朝1人で本社前を清掃するのが日課で、捜査本部は行動を把握したうえで、待ち伏せして犯行に及んだとみて捜査を進めている。
http://www.sankei.com/west/news/151213/wst1512130017-n2.html
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