【AIJ運用委託】大手証券OB、ケイマン諸島…オリンパス事件と重なる構図
年金資産約2千億円を消失させた投資顧問会社「AIJ投資顧問」(東京都中央区)。同社の浅川和彦社長(59)は国内の大手証券会社出身で、オリンパスの損失隠し事件で逮捕された中川昭夫容疑者(61)ら指南役とされる同じ大手証券OBと関係が深かった。オリンパス事件ではタックスヘイブン(租税回避地)の英領ケイマン諸島に「飛ばし」を行って損失を隠したが、AIJもケイマンを通じて年金資産を運用。オリンパス事件と人脈、構図が重なるAIJ問題に捜査当局は関心を寄せる。
支店長、部長歴任
浅川社長は昭和50年に大手証券会社に入社。主に営業畑を歩んだといい、「新規の顧客開拓に優れ、営業成績はトップクラス」と元同僚は振り返る。中川容疑者が上司だった時期もあるという。浅川社長は複数の支店長や本社の部長を歴任して退社している。
その後、平成6年に外資系の証券会社に転じた。この外資系証券会社では再び中川容疑者の部下になり、オリンパス事件の指南役とされる同じ大手証券OBの佐川肇氏とも同僚だったという。
浅川社長の大手証券人脈はこれにとどまらない。外資系証券を離れた浅川社長がAIJの社長に就いたのが16年。このときビジネスパートナーに招いたのが同じ大手証券OBの松木新平取締役だった。
また、AIJの実質的支配下にあり、信託銀行を通じて募集した資産をケイマンに投資していた「アイティーエム証券」(東京都中央区)のトップは別の国内大手証券会社OBという。
人脈とともにオリンパス事件との類似性が指摘されるのが、ともにケイマンを経由している点だ。
AIJはまず顧客と企業年金資産の投資一任契約を結び、その後、配下のアイティーエム証券を通じてケイマンに資金を移す。AIJはケイマンに入った資金を英領バミューダの信託銀行を通じて運用する形を取っていたが、実質的には香港の大手銀行に移していたことが判明している。
オリンパス事件では、ケイマンのファンドに損失飛ばしが行われていた。
海外での資金運用に詳しい証券関係者は、「タックスヘイブンのケイマンには多くのペーパーカンパニーがあり、運用実態は分かりにくい。その上、海外の複数の金融機関を介して資金を運用すれば、金融当局の監視は困難になる」という。
別の証券関係者は「浅川社長は営業畑が長く投資は素人。海外を経由する複雑な運用方法を1人で編み出したとは考えづらい。指南役がいたのではないか」と指摘している。
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/120228/cpb1202282221006-n1.htm
何で野村證券って書かないの?(爆w
