末期癌の医師・僧侶が語る空海「阿字本不生」の解釈
2016年11月04日 16時00分 NEWSポストセブン
医師・僧侶の田中雅博氏
2014年10月に最も進んだステージのすい臓がんが発見され、余命数か月であることを自覚している医師・僧侶の田中雅博氏による『週刊ポスト』での連載 「いのちの苦しみが消える古典のことば」から、「空海」の「阿字本不生(あじほんぷしょう)」という言葉の解釈を田中氏が解説する。
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2500年ほど前、古代ギリシャでのソクラテスの裁判のとき、当時28歳の青年だったプラトンが、その弁明を聞いていました。
「死を恐れるのは、賢ならずして賢人をきどることになる。死とは何か誰も知らないのに、人はそれが最悪であると確知しているかのようにこれを怖れている。私も知らないが、知らないということを知っている」
ほぼ同じころインドにおいて、お釈迦様がヴィパッサナー・ヨーガ(精神を集中して考えること、最近ではマインドフルネスといわれる)を開拓して徹底的な自己観察を行ないました。そして仏陀(目覚めた人)となって「死ぬ」という苦を解決し「不死」を説きました。それは「自己執着を捨てる」という生き方です。
「筏(仏教)に乗って、苦しみの此岸から楽の彼岸に渡ったら筏を捨てる」という仏教は仏教自身に執着せず、あらゆる生き方(宗教)を尊重します。「自己執着を捨てる」と聞いただけで、直ぐにそのようには成れません。ヨーガによる追体験(解釈)が必要です。
「追体験が難しい」ことを「秘密」といいます。明治時代に「シークレット」の翻訳語として使われて「隠すこと」を意味するようになりましたが、元来は「ミステリー」に近い言葉でした。
科学の論文では、言葉を一義的(一つの言葉が唯一つの意味を持つよう)に定義して使います。だから言葉の解釈はありえません。非科学(科学に非ざる)領域では、特に古典研究では、古い言葉を解釈する必要があります。古典に譬喩が多いのは、解釈(追体験)を補助するためです。
空海の著作『吽字義』は、「吽」という秘密の一字を解釈した論説です。梵字の「吽」という文字は「ア・ハ・ウ・マ」という4つの部分に分解可能です。今回紹介するのは、「ア」の解釈にある「阿字本不生」です。
ここで空海は、先に挙げたソクラテスの言葉と似た話を書いています。生死の苦とは「無知な絵師が恐ろしい夜叉を描き、自分でその絵を見て恐怖のあまり卒倒する」ようなものだというのです。
ヨーガで自己観察を行ない、その知恵の完成を「実の如く自心を知る」といいます。それは、あたかも「ア」という音があらゆる文字の始まりであるように、あらゆる物事の源を観ることなのです。それは「これではない」という「否定」でしか表現できません。梵
語の「ア」は否定の接頭語で「無・不・非」などの意味です。ギリシャ語でも「ア」は否定を意味し、例えば「アトム(切れない)」(日本語では原子と訳された)です。プラトンも自己は「他」であると言い、「他」は「他」自身に対しても他であると表現しています。
自己執着を捨てた理想の存在、それこそが本来の自己であり「阿字本不生」と表現されます。
●たなか・まさひろ/1946年、栃木県益子町の西明寺に生まれる。東京慈恵医科大学卒業後、国立がんセンターで研究所室長・病院内科医として勤務。 1990年に西明寺境内に入院・緩和ケアも行なう普門院診療所を建設、内科医、僧侶として患者と向き合う。2014年10月に最も進んだステージのすい臓 がんが発見され、余命数か月と自覚している。
※週刊ポスト2016年11月11日号
https://news.nifty.com/article/item/neta/12180-461856/
西明寺(さいみょうじ)は、栃木県芳賀郡益子町にある真言宗豊山派の寺院である。山号は独鈷山。院号は善門院。本尊は十一面観音であり、坂東三十三箇所第20番札所である。現在の住職は、元国立がんセンター研究員の田中雅博。
、、、(爆wwwwwwwww
5 件のコメント:
あら
コーヒーが
そんな万能
なんて初耳
deathネ(笑)
勉強不足だわ
(笑)(笑)(笑)
"And people who don't drink coffee can find plenty of other things to do to help keep themselves healthy."
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なぜ医師はバリウム検査を受けない?無意味で発がんリスク増大、重大な副作用も | ビジネスジャーナル
http://biz-journal.jp/2016/08/post_16493.html
http://biz-journal.jp/2016/08/post_16493_2.html
2016.08.28
(略)
レントゲン検査がなくならないワケ
そんな胃部レントゲン検査が、なぜ人間ドックやがん検診の項目からなくならないのだろうか。
まず、検査を行う医療機関側の都合がある。胃カメラは医師しか操作が許されない検査方法だが、レントゲン検査はレントゲン技師が行うことができる。人件費は、医師に比べてレントゲン技師のほうがはるかに低いため、コスト削減のために胃カメラよりレントゲンを採用する医療機関も多い。裏を返すと、レントゲン検査がなくなれば、レントゲン技師の仕事が激減することになる。
そして何よりも、レントゲン検査には大きな利権が隠されているのだ。胃がん検診にレントゲン検査を推奨している国立がん研究センターは厚生労働省から支給されている科学研究費の一部を業者に預け、裏金をつくっていたことが発覚している。
がん研は、検診業者と癒着しているのだ。胃部レントゲン検査に用いる「二重造影法」という技術は、日本が独自に開発したもので、それに過大な誇りを抱いていることも固執する原因となっている。
さらに、検診車やX線装置などの設備には多大な費用がかかり、レントゲン技師や検診業者、バリウムを製造する製薬会社、フィルム等のメーカーなど、極めて多くの既得権益が絡んでいる。今や時代遅れのレントゲン検査だからといって、いきなり廃止することはできないのだ。
がんをはじめとする胃の病気の発見に関しては、レントゲンよりも胃カメラのほうがはるかに優れた効果を持つ。がん発見率は3倍以上ともいわれる。病変が見つかれば、その場で細胞を切除して詳細な検査をすることもできる。これに対して、レントゲンを推奨するがん研の関係者は、「内視鏡(胃カメラ)では、治療の必要もないがんまで見つけてしまい、過剰医療につながるおそれがある」と述べている。
早期発見を謳いながら、治療の必要もないがんを見つけてはいけないなどと詭弁を弄するがん研の体質にはあきれるほかない。
レントゲンを推奨するがん研の方針に対しては、日本消化器内視鏡学会も強く異を唱えている。レントゲン検査の実態をよく知る内科、消化器科などの医師に聞くと、自分が人間ドックを受けるときは絶対に胃カメラにすると異口同音に答える。
会社などの人間ドックでは、胃部レントゲン検査がパックになっていることが多いが、「自分で胃カメラ検査を受けます」などと伝えれば、レントゲン検査を拒否することはできる。デメリットを知った上で、検査を受けるのであれば何も言うことはないが、決してお勧めできる検査方法ではない。
(文=村上純一/医療ジャーナリスト)
築地市場や朝日新聞社の目の前なんですね
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