2015年8月4日火曜日

強制連行賠償:三菱マテリアルの和解案 中国主要3団体受け入れ


 【北京・工藤哲】日中戦争時に強制連行され過酷な労働を強いられたとして、中国人被害者や遺族が三菱マテリアルに対して損害賠償と謝罪を中国で求めていた問題で、被害者側の主要団体のうち3団体が3日、北京市内で記者会見し、三菱マテリアルが示した和解案を受け入れると表明した。被害者団体が和解案の受け入れを正式に表明したのは初めて。他の団体も一部を除いて受け入れに前向きで、和解交渉は大筋でまとまる見通しとなった。和解案は1人当たり10万元(約200万円)を支払うことを柱とした内容。3団体計約1200人に支払った場合、総額は約1億2000万元(約24億円)と、強制連行を巡る和解金の総額では過去最高になる見通しだ。


◇1人当たり200万円支払いへ 過去最高の総額

被害者を長年支援してきた関係者は毎日新聞の取材に対し、戦時中に強制労働に関与した他の日本の企業についても「責任を追及すべきだとの声がある」と話している。日中関係の動向次第では三菱マテリアル以外の企業に対しても、新たに損害賠償を求める動きが出てくる可能性がある。

関係者によると、被害者団体は6団体あり、記者会見した3団体は計約1200人の被害者らで構成する。残りの3団体は各100〜500人規模とみられ、このうち2団体は和解案を受け入れる方向だ。だが、1団体は和解案について「誠意がない」などと反発し、昨年2月に北京で起こした訴訟を継続する方針を示している。1人の被害者が複数の団体に加わっている場合もあり、各団体の被害者数は確定していないが、和解案では3765人を対象としている。

記者会見した3団体は声明を発表し、三菱マテリアルが先月、米ロサンゼルスで元米捕虜や遺族らに強制労働を巡り謝罪したことに触れ、「我々としても受け入れる」と表明。さらに和解案について「謝罪の書面や和解金額に不満はあるが、当事者の平均年齢は高くなり、生きている間に問題を解決したいと切実に希望している」として「三菱側の和解を目指す態度を歓迎する」とした。

さらに声明では「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70年での和解は中日友好と世界平和にとって重大な意義がある」とした。

中国人の戦時中の強制連行を巡る訴訟は日本で多く起こされたが、相次いで敗訴が確定した。これに不満を持つ一部の団体は昨年2月、北京市第1中級人民法院(地裁)に損害賠償などを求めて同社などを提訴し、法院は翌月に受理した。関係者によると、この団体を含む被害者側と三菱側は、昨年1月から裁判とは関係なく和解交渉を進めてきた。

三菱マテリアル広報・IR部は「係争案件なのでコメントは差し控えたい」としている。

【ことば】中国人強制連行問題

戦時中、中国から約4万人が日本に連行され、炭鉱などで過酷な労働に従事し、うち6830人が死亡したとされる。戦後補償を巡っては1972年の「日中共同声明」で、中国政府が「請求を放棄する」と宣言。日本政府は「解決済みの問題」との立場だ。最高裁は2007年に強制連行訴訟で「請求権は消滅」と初めて判断。そのうえで、被害者救済を関係者に求め、一部の日本企業と被害者との間で和解が成立した。一方、中国では数年前まで強制連行訴訟が受理されることはなかったが、昨年3月に北京の裁判所が初めて受理した後、提訴が相次いでいた。
http://mainichi.jp/select/news/20150804k0000m030135000c.html








越えられない壁ができてしまいましたね。(爆wwwwwwwwww

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

200万で決着…安すぎるとは思いますが、訴える企業の数を稼ぐ方向なのですかね。
これで韓国の請求額がどうなるのか…



【動画有り】 まーた中国で人喰いエスカレーター 左足を飲み込まれグッチャグチャバッキボキ|保守速報
http://hosyusokuhou.jp/archives/44988745.html
>1:07辺りに「SHANGHAI MITSUMISHI」ってロゴが…

しっかり
SHANGHAI MITSUBISHI
と映ってました

三菱電機と上海電気と合弁して作った上海三菱エレベーターである。上海三菱エレベーターは上海電気が約7割、三菱電機が約3割出資して作った合弁会社である。

匿名 さんのコメント...

しかし、そもそも本当に労働に携わった中国人は何割くらいなんだよw?
残留孤児でさえ偽物だらけなのに、本物かどうか調べ用が無いだろコレ・・・

匿名 さんのコメント...

三菱はコレだろ

中国国家開発銀、債券主幹事に三菱UFJ
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO89736510U5A720C1FFE000/

抜け駆けの売国企業だわ。

匿名 さんのコメント...

>抜け駆けの売国企業だわ。

チュウゴクガーwバイコクガーw
キムチをハブって自滅させるための策が理解できない自称酷使様(爆)

匿名 さんのコメント...

韓国、植民地時代の徴用記録を世界記憶遺産に申請方針 日本への対抗措置か - 産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/150913/wor1509130018-n1.html

2015.9.13 15:46更新

 聯合ニュースは13日、日本の植民地時代に朝鮮人労働者が徴用されたことを記録した資料を、韓国政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録申請する方針だと報じた。韓国が反対していた「明治日本の産業革命遺産」の登録に対抗する措置との見方を伝えている。

 2016年3月にユネスコに申請、17年の登録を目指すという。

 日韓は産業革命遺産をめぐり、日本が対象施設で徴用の歴史を説明することで合意し登録にこぎ着けたが、強制性をめぐる認識差は埋まっていない。韓国は資料の登録の働き掛けを通して、徴用の強制性を世界にアピールするとみられる。聯合ニュースは「(強制労働でないと主張する)日本の歴史歪曲に対する積極的なけん制措置だ」と評価した。(共同)



どう転がるか

匿名 さんのコメント...

戦中の中国人強制連行:和解 三菱マテリアル謝罪 - 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160601/dde/001/040/070000c

毎日新聞2016年6月1日 東京夕刊

 【北京・河津啓介】日中戦争時に強制連行され過酷な労働を強いられたとして、中国人被害者や遺族が三菱マテリアル(旧三菱鉱業、本社・東京都)に対して損害賠償と謝罪を中国で求めていた問題で、同社が1日、生存する被害者に直接謝罪し、双方が和解文書に調印したことが分かった。同日午後にも北京市内で生存する被害者本人が記者会見する。中国人強制連行を巡って企業側と被害者が和解文書を取り交わしたのは初めて。民間レベルでの歴史問題の解決方法を示した形だ。

 関係者によると、この問題を巡っては、三菱側が複数の被害者団体に和解案を示して昨年夏に複数の団体が受け入れ意向を示したが、一部の団体が「誠意がない」として反発。三菱側はすべての被害者団体との和解を目指しているが、被害者の高齢化が進んでいることなどから、生存する被害者に直接謝罪することを優先したとみられる。今回の和解でも、昨年夏に受け入れ意向を示した団体全てが合意した。

 毎日新聞社が入手した1日の和解文書によると、同社は被害者との間で1人当たり10万元(約170万円)を支払うほか、記念碑の建立に協力する。さらに「『過ちて改めざる、是(これ)を過ちという』。弊社はこのように中国人労働者の皆様が人権侵害された歴史的事実を率直かつ誠実に認め、痛切なる反省の意を表する」と表明。被害者側も「謝罪を誠意あるもの」として受け入れることで合意した。

 三菱側は和解案の対象となる被害者を3765人としており、全面和解が実現すれば、強制連行を巡る和解金の総額では過去最高になる見通し。今回、三菱側が生存被害者への直接謝罪と金銭の支払いに合意に達したことで、日中関係の動向次第では他の企業に対しても、新たに損害賠償を求める動きが出てくる可能性がある。

 中国人の戦時中の強制連行を巡る訴訟は日本で多く起こされたが、原告側の敗訴が相次いで確定した。日本の最高裁は2007年4月、「1972年の日中共同声明で個人の請求権も放棄された」との判断を示した。一方、最高裁は関係者に被害者救済も促していた。

 これを不服とする一部の被害者団体は14年2月、北京市第1中級人民法院(地裁)に損害賠償などを求めて同社などを提訴。一方で、提訴団体を含む被害者側と三菱マテリアルは、同年1月から裁判とは関係なく和解交渉を進めていた。さらに同社が15年7月、米ロサンゼルスで元米捕虜や遺族らに強制労働を巡り謝罪したことで、中国側でも一部の被害者団体が受け入れを表明するなど歴史的な和解に向けて動き出していた。

 ■ことば
中国人強制連行問題

 日本は第二次大戦中の労働力不足を補う狙いで、1942年に中国人労働者の「移入」を決定。契約労働を建前にしながら、多数が意思に反して連行された。外務省報告書によると、約3万9000人の中国人が炭鉱や建設現場など全国135カ所で労働に従事し、うち6830人が死亡したという。戦後補償を巡っては、72年の「日中共同声明」で中国政府が請求放棄を宣言し、最高裁が2007年に「請求権は消滅した」と初判断。同時に被害者救済を促し、一部の日本企業と被害者の和解も成立している。
和解文書骨子

・三菱マテリアルの前身の三菱鉱業らは、強制連行された3765人の中国人労働者を受け入れ、劣悪な条件下で労働を強いた

・三菱側は歴史的責任を認め、深甚なる謝罪の意を表す。被害者らは謝罪を受け入れる

・三菱側は本件の解決のため設立される基金に金員を拠出し、記念碑の建立に協力する

・三菱側は謝罪の証しとして、直ちに1人当たり10万元(約170万円)を支払う



三菱マテリアルが中国人元労働者側と和解、1人当たり170万円 4千人の一部は署名拒絶 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/160601/wor1606010025-n1.html

2016.6.1 12:39更新

 【北京=矢板明夫】第二次大戦中、日本で過酷な労働を強いられたとして中国の元労働者らが日本企業に賠償を求めている問題で、元労働者側の多くが1日にも三菱マテリアル側と和解し、合意文書を交わすことがわかった。元労働者を支援する関係者が明らかにした。

 この関係者によれば、和解条件として、三菱マテリアルが責任を認めたうえで、元労働者と親族に謝罪し、1人当たり約10万元(約170万円)を支払う。また、三菱マテリアル側は被害者救済、記念碑の建設、失踪者調査などのために基金を設立することも合意事項に含まれているという。

 ただ、三菱マテリアルに損害を求める元労働者は約4千人いるが、そのうちの一部は、謝罪文の文面や賠償金額などに不満があるため、今回の合意文章に署名しないという。三菱マテリアルと中国側の交渉は今後も継続されるとみられる。

 中国の元労働者たちは日本コークス工業(旧三井鉱山)などにも損害賠償を求める動きをみせている。中国政府はこれを支持する姿勢を示している。今回の合意を受け、日本企業や団体を訴える動きが加速する可能性もある。