2015年6月25日木曜日

佐川印刷80億円流用事件 京都府南丹市に寺院がある仏教系宗教法人経由で海外送金





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【佐川印刷80億円流用疑惑】
宗教法人経由で海外送金か 元役員宅など捜索 京都地検

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佐川印刷不正資金流用疑惑で元役員自宅へ家宅捜索に入る京都地検の係官=25日午前7時16分、京都市右京区(志儀駒貴撮影)

総合印刷会社「佐川印刷」(京都府向日市)の元男性役員(61)が80億円超のグループ資金を不正流用した疑惑で、約54億円の支出先とされる知人男性(55)側が宗教法人名義の銀行口座を使い、海外に送金していた疑いがあることが25日、宗教法人側への取材で分かった。京都地検特別刑事部は同日、電子計算機使用詐欺容疑で、元役員の自宅や知人男性の事務所などの家宅捜索を始めた。宗教法人の口座が資金流用に悪用された可能性もあるとみて調べる。

知人男性に口座を悪用された疑いが浮上したのは、京都府南丹市に寺院がある宗教法人。産経新聞の取材に代表者の僧侶(79)が証言した。

僧侶によると、男性とは20年ほど前、宗教活動のグループを通じて知り合い、関係を深めたが、男性が平成10年以降、宗教法人名義の口座を管理。少なくとも数億円を口座から海外に流出させたことが通帳記録から判明したという。

僧侶は「海外送金に口座が使われていた事実は今年の春に初めて知った。送金については寺側が一切関与していないことを確認しており、佐川印刷にもすでに説明した」と話した。

佐川印刷によると、元役員は同社のグループ会社「エスピータック」(京都府亀岡市)の資金80億円超を無断流用。知人男性が主導したシンガポールの自動車サーキット場建設の資金などに、このうち約54億円が充てられたことなどが判明している。エ社は、元役員らが昨年9月に4億円を不正出金したとして刑事告訴し、京都地検が今月16日付で受理した。

京都市右京区にある元役員の自宅には午前7時15分ごろ、地検の係官数人が段ボールを抱えて入った。地検は家族らから事情を聴くとともに、資料の提出を求めるなどしたとみられる。佐川印刷側はこの日、「今後の捜査に全面的に協力する」とのコメントを出した。
http://www.sankei.com/west/news/150625/wst1506250067-n1.html











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