リコール、タカタ全面降伏 巨額負担、債務超過の恐れワシントン=五十嵐大介 榊原謙 中田絢子2015年5月21日07時18分 自動車部品大手タカタのエアバッグをめぐる品質問題で、米運輸省は19日、タカタがエアバッグの欠陥を認め、全米で約3400万台のリコール(回収・無償修理)を行うことで合意したと発表した。米国で過去最大規模となり、タカタは巨額の負担で債務超過に陥る可能性も出てきた。 「タカタは今まで欠陥を認めてこなかった。だが、今日それが変わった」。フォックス運輸長官は19日の記者会見で、当局側の「完勝」にそう胸を張った。 米メディアは「史上最大のリコール」を大々的に報じた。今回リコール対象とされた約3400万台は、これまで対象となっていた約1600万台のほぼ2倍。全米を走る車の7台に1台が対象となる計算だ。米高速道路交通安全局(NHTSA)によると、過去最大のリコールは1980年代にフォードが実施した2100万台だった。http://www.asahi.com/articles/ASH5N5FCQH5NULFA035.html
タカタ、エアバッグの設計変更 問題視の素材は変えず:朝日新聞デジタルhttp://www.asahi.com/articles/ASH632QB5H63UHBI00R.htmlワシントン=五十嵐大介2015年6月3日10時36分 自動車部品大手タカタのエアバッグの不具合をめぐる問題で、同社は2日、エアバッグを膨らませるためのガス発生剤の設計を変えていることを明らかにした。ただ、専門家などから「不安定だ」との指摘が出ていた素材の硝酸アンモニウムについては、引き続き使う方針を示した。 米議会下院エネルギー・商業委員会の公聴会で、同社北米現地法人のケビン・ケネディ副社長が明らかにした。タカタは5月、エアバッグの欠陥を一転して認め、全米で史上最大規模となる約3400万台のリコール(回収・無償修理)を行うことで米当局側と合意した。 ケネディ氏は米国でこれまでに報告があった破裂事例は運転席側が67件、助手席側が21件だったと指摘。このうち、5件の死亡事例はすべて運転席側だったという。原因については、ガス発生剤が数年間にわたり高温多湿の環境にさらされ、燃えやすく変質したとの見方を示しながらも、「根本原因は特定できない」と話した。
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リコール、タカタ全面降伏 巨額負担、債務超過の恐れ
ワシントン=五十嵐大介 榊原謙 中田絢子
2015年5月21日07時18分
自動車部品大手タカタのエアバッグをめぐる品質問題で、米運輸省は19日、タカタがエアバッグの欠陥を認め、全米で約3400万台のリコール(回収・無償修理)を行うことで合意したと発表した。米国で過去最大規模となり、タカタは巨額の負担で債務超過に陥る可能性も出てきた。
「タカタは今まで欠陥を認めてこなかった。だが、今日それが変わった」。フォックス運輸長官は19日の記者会見で、当局側の「完勝」にそう胸を張った。
米メディアは「史上最大のリコール」を大々的に報じた。今回リコール対象とされた約3400万台は、これまで対象となっていた約1600万台のほぼ2倍。全米を走る車の7台に1台が対象となる計算だ。米高速道路交通安全局(NHTSA)によると、過去最大のリコールは1980年代にフォードが実施した2100万台だった。
http://www.asahi.com/articles/ASH5N5FCQH5NULFA035.html
タカタ、エアバッグの設計変更 問題視の素材は変えず:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASH632QB5H63UHBI00R.html
ワシントン=五十嵐大介
2015年6月3日10時36分
自動車部品大手タカタのエアバッグの不具合をめぐる問題で、同社は2日、エアバッグを膨らませるためのガス発生剤の設計を変えていることを明らかにした。ただ、専門家などから「不安定だ」との指摘が出ていた素材の硝酸アンモニウムについては、引き続き使う方針を示した。
米議会下院エネルギー・商業委員会の公聴会で、同社北米現地法人のケビン・ケネディ副社長が明らかにした。タカタは5月、エアバッグの欠陥を一転して認め、全米で史上最大規模となる約3400万台のリコール(回収・無償修理)を行うことで米当局側と合意した。
ケネディ氏は米国でこれまでに報告があった破裂事例は運転席側が67件、助手席側が21件だったと指摘。このうち、5件の死亡事例はすべて運転席側だったという。原因については、ガス発生剤が数年間にわたり高温多湿の環境にさらされ、燃えやすく変質したとの見方を示しながらも、「根本原因は特定できない」と話した。
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