高尾・金比羅山、守った 宅地開発計画の6ヘクタール分、八王子市が購入へ
2014年3月14日
JR高尾駅から南西に約五百メートル、高尾山の手前にある「金比羅山(こんぴらさん)」の山林六ヘクタールを、八王子市が五億円で購入する。土地を所有する建設業者の宅地開発計画をきっかけに、市は山林保全のために土地取得に乗り出して交渉が成立。議会の承認も得て、山林は守られることになった。 (村松権主麿)
金比羅山は市の高尾町と初沢町にまたがり、すそ野から山頂までの高さが二百メートルに満たない小さな山。南側の斜面には住宅地があり山林の一ヘクタールは既に市が所有している。今回の購入により計七ヘクタールと山林の大半が市有地として保全される。
山林の開発が問題になったのは今回で二回目。一回目は一九八〇年代、山林を購入した市内の学校法人が高校建設を目指して問題化したが、反対運動のため九三年に断念した。市は開発可能な市街化区域の緑地を守るため、斜面緑地保全条例を設け、二〇〇六年に金比羅山を第一号に指定した。
六ヘクタールを所有していた学校法人は毎年、保全の支援金六百万円を市から受け取っていたが一二年十一月、大阪市の建設業者に一億一千万円で売却。当時、学校法人から売却の連絡を受けた市環境保全課の担当者は「寝耳に水だった」と振り返る。
業者は、尾根を含めた北側の斜面を削る計画を立て、緑地保全条例の指定解除を申し出た。解除に必要な手続きとして、市は有識者らによる委員会を開いた結果、「金比羅山は貴重な緑地。市が買い取ることも視野に保全してほしい」との意見が出された。
これを受けて昨年九月、市は山林購入の交渉を業者と開始。不動産鑑定士の評価をもとに購入価格の上限を設け、三億円を提示したが、市担当者は「業者が示した額は、けたが違った」と明かす。
しかし先月上旬、業者側は五億円で売却に応じる意向を示し、交渉は急展開。市の上限額を下回っていたため合意に至った。今月七日の市議会本会議では、土地取得費を計上した補正予算案が可決された。月内に売買契約を結ぶ予定だ。
◆今後は借地料を協議
金比羅山の山頂には、浅川金刀比羅(ことひら)神社があり、宅地開発を計画した建設業者から立ち退きを求める訴訟を東京地裁立川支部に起こされていた。しかし市による山林購入が決まり、訴訟は取り下げられる見込み。山林保全も掲げ全面的に争う構えだった神社関係者らには安堵(あんど)が広がっている。
「山が保全されることになってよかった」。氏子ら三十四人でつくり、神社を運営する任意団体「浅川金刀比羅講」の吉沢恒雄代表(79)は感慨深げにこう語った。講代表として業者から提訴されたのは昨年五月。「神社を守らなくては」という気持ちと同時に「このままでは山林が破壊される」と危機感が募った。
金比羅山の中腹には太平洋戦争末期、飛行機のエンジン部品製造工場として掘られた地下壕(ごう)がある。吉沢さんが事務局長を務める「高尾・浅川の自然を守る会」は「浅川地下壕の保存をすすめる会」と連携し、山林保全を市や市民に呼び掛けた。
今後の問題は、神社の敷地が公有地になること。従来、神社は土地所有者に借地料を支払っていない。市担当者は「政教分離の観点から、公有地の無償貸与は難しい」と説明。山林保全でタッグを組んだ市と神社関係者らは協議に入る。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20140314/CK2014031402000116.html
戦時中は大本営を移す計画も一時出て、地下壕も掘られました。
、、、(爆wwwwww
2 件のコメント:
琴浦さん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%B4%E6%B5%A6%E3%81%95%E3%82%93
kadokawaの謎は団長にしか解らないDEATH
東京・高尾山麓に秘密の地下工場、写真見つかる
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2665214.html
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