2008年6月27日金曜日

中国産ウナギの偽装問題:暴力団関与のウナギ・ロンダリング

unagi2.jpg
http://sankei.jp.msn.com/photos/affairs/crime/080627/crm0806270115001-p1.htm

暴力団周辺者も関与 ウナギ偽装 ラベルに架空会社 2商社へ手数料4000万円

2008.6.27 01:16
 魚秀の産地偽装で、同社が暴力団の周辺者に手法を相談し、架空会社を製造者と記載した偽装ラベルを作らせていたことが26日、関係者の話で新たに分かった。代金の支払いを受ける際も、偽装を知らない2商社と架空会社を経由させて、発覚を難しくさせていた。魚秀は、謝礼や代金、手数料などとして、この暴力団周辺関係者側に数千万円以上、2商社に4000万円を流していたが、それでも偽装販売で約2億円近い利益を得ていたという。


一色フード

 中国産のかば焼き256トンを「愛知県三河一色産」と偽装表示していた魚秀。関係者によると、中谷社長ら幹部は、手法について、徳島県の暴力団周辺関係者に相談。偽装ラベルを張って、かば焼きを箱詰めする四国の業者も紹介してもらい、その業者に“偽装表示”を委託。その料金や謝礼などとして、魚秀から周辺関係者側に流れた資金は数千万円以上とみられる。

 こうして製造された偽装ラベルには、製造者として「一色フード」という架空会社を記載。住所は「愛知県岡崎市一色町字一色」となっていたが虚偽。その場所は山の中で、会社らしき建物は一戸もなかった。


隠蔽工作…

 偽装されたかば焼きは、水産大手「マルハニチロホールディングス」の子会社「神港魚類」に販売。49トンは卸業者を通じ市場に販売された。神港魚類から代金7億7000万円を支払わせたが、その際も発覚しないように、徹底的な隠蔽(いんぺい)工作を行った。

 魚秀が本当の製造者と発覚しないよう、7億7000万円はまず都内の商社に振り込ませ、その商社はさらに別の商社に資金を振り込んだ。その上で、魚秀は商社に資金を銀行から引き出させ、中谷社長や別の役員に手渡しさせた。手渡しは4回に分け、架空会社の製造を装うため、一色フード名で領収書を発行する徹底ぶりだった。

 隠蔽工作は、1月下旬から2月中旬、魚秀の役員が2商社側に、偽装など細かい事情を一切告げず「神港魚類との取引」と持ちかけ、協力させていた。2つの商社には、それぞれ約3500万円と約500万円の手数料が支払われた。

 商社の役員は「商品のウナギは見たこともなかった。業界大手の神港魚類と取引できると喜んだ。契約関係や過去の経緯から販売しにくい相手に、関係ない会社を経由させて魚を売るという行為は業界では珍しくない。手数料も高かったし、引き受けた」と話す


利益2億?

 中国産ウナギの価格4億4000万円程度に対して、神港魚類からの代金は7億7000万円。暴力団周辺関係者側へ数千万円以上、2商社への約4000万円や諸経費を除いても、魚秀には2億円近い利益が転がり込んだことになる。

 魚秀には「おいしい取引」(農水省関係者)だったが、神港魚類もまた、かば焼きを市場に販売して、途中まで利益を得ていた。しかし、偽装をめぐって両社の立場は真っ向から対立する。魚秀が「偽装は神港と相談して決めた」とするのに対し、神港側は「偽装は5月27日に魚秀側から明かされるまで知らなかった」と主張する。

 この5月27日には、神港魚類の担当課長(40)が中谷社長から、中国茶の袋に入った1000万円を受け取っているが、この資金についても、両社が農水省に示した認識は異なる。「偽装に協力してくれた謝礼」という立場の魚秀に対して、神港は「5月27日に偽装を明かされたことについての口止め料」との見解だ。1000万円は「産地偽装が事件になったときの証拠品」と考え、保管していたという。

 言い分は食い違うが、両社は出荷先を近畿以西に限っていた。農水省関係者は「架空会社が発覚しないよう東海地方や首都圏を避けた可能性もある。警察の捜査に全容解明を期待したい」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080627-00000054-san-soci


★まるで「ウナギ・ロンダリング」…魚秀が15トン買い戻す
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080627-OYT1T00030.htm?from=main3

大手水産会社子会社も関与? 中国産の国産うなぎ偽装販売疑惑
●国産は15%程度のはずが、どこを見ても国産うなぎの表示

 いよいよ夏本番、うなぎの季節だが、わが国で流通しているうなぎのどれぐらいが国産かご存じだろうか。
 2004年度、わが国に流通していたうなぎ商品(約13万㌧)の内、国産品(約2万㌧)は約15%(生鰻換算)。
 しかし、近所のスーパーや生協を覗くとわかるが、どこも国産との表示が圧倒的だ。
 数年前、中国産うなぎから残留水銀が見つかる等とマスコミ報道があって以降、高くても国産うなぎがブームになっているとはいえ、このギャップは大き過ぎる。そして、これにはこんなカラクリがあるようなのだ。
 ある業界関係者が証言する。
四国にSという会社があります。この工場では商品を作っていません。中国から輸入された冷凍うなぎを、国産うなぎと表示した箱に詰め替えているだけなんです。いわゆるリパック品です。
 そして、少なくとも以前は東京・築地のTという大手水産子会社に販売していました。この輸送の帰り、中国産冷凍うなぎを持ち帰っていたんです。もちろん、T社のマネージャーや一部役員もS社が産地偽装を行っていることは知っていたはずです。現在はもっと複数の会社を迂回させています」



それにしても、なぜ、こんな単純な手口でバレない、否、問題化しなかったのだろうか。
「否、以前は余りに単純な偽装だったため、S社は農水省の査察を受けている。ところが、何の処分もなかったと聞いています。実はS社のトップは地元のエセ同和で、実態はやくざです。そして、このトップは地元の自民党県議連と懇意にしている。つまり、献金と引き換えに守ってもらっているようなんです」(前出・事情通)
以前、この問題を某全国ネットのテレビ局が取材し、核心まで迫りつつあったが、途中で取材を断念している。
http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2005/07/post_9fc7.html

5月15日2007
ウナギ稚魚密輸で暴力団幹部ら10人逮捕
石垣漁港から台湾向け


Pic1 縄地区税関と第11管区海上保安本部、県警は4日までに、四国で調達したウナギの稚魚134キロを石垣港から台湾向けに密輸しようとした関税法違反の疑いで、石垣市川平の歯科技工士、柴田長生容疑者(45)や那覇市の暴力団幹部ら合わせて10人を逮捕した。柴田容疑者ら3人は容疑を否認している。

調べによると、10人のうち5人は、四国方面で調達したウナギの稚魚134キロを関西国際空港から那覇空港へ空輸。さらに海路で石垣へ持ち込んだあと、市内の養鰻池で発砲スチロール製容器に詰め替え、先月8日、石垣漁港から漁船(約7トン)で台湾へ不正に輸出しようとした疑い。
 税関などは5人を追及し、密輸を計画・指示していた沖縄旭琉会功揚一家幹部や柴田容疑者ら別の5人をさらに逮捕した。

逮捕された10人はいずれも男性で、3人は起訴済み、2人は処分保留で釈放した。また、10人のうち、2人は台湾国籍。日本国籍の8人の住所は石垣市、糸満市、那覇市、鹿児島県指宿市、徳島市、大阪府池田市で、1府3県の6市にわたる
http://www.y-mainichi.co.jp/news/8118/



やくざとうなぎ業界は上から下までずぶずぶです。(爆w

下の方の例、

無登録車に別の車台番号 三島のうなぎ店主ら逮捕

 主犯とみられる飲食店経営者は県内外で知られる有名うなぎ店の経営者で、清水町内で中古車販売店も経営している。車台番号を取り換えた飲食店経営者保管の無登録の高級車には盗難車も含まれていたとみられる。
 同署によると、飲食店経営者はナンバープレートが取り外された高級車を約10台、自動車修理販売業の容疑者は数十台所有していることから同署などは余罪があるとみて追及している。
http://www.shizushin.com/local_social/20050907000000000068.htm

ひーちゃんの中のでぶりんこ山田さんはここのうなぎ食ったことあるんじゃまいか?(w

闇ウナギ・ナマコ、高値取引 密輸出続発 背後に暴力団

ウナギの稚魚やナマコといった高級食材となる生物の密漁、密輸出が海上保安庁に相次いで摘発されている。暴力団員が関与している場合も多い。密漁はウニ、カニが中心だったが、海保は海外で高値で取引されることに目をつけ、新たな食材を狙っているとみて、取り締まりを強めている。

第11管区海上保安本部などは4月から5月11日にかけて、台湾と日本の養殖業者、那覇市の暴力団幹部と組員を含む計10人を、関税法違反(密輸出予備)の疑いで逮捕した。ウナギの稚魚は輸出貿易管理令などで、12月1日から4月末まで輸出が事実上禁じられているにもかかわらず、4月8日、石垣島から漁船で約130キロを輸出しようとした疑い。11管がウナギの稚魚の密輸出を摘発するのは初めてだった。

「台湾から日本向けに稚魚が輸出された後なので台湾で稚魚が不足しており、禁止期間に輸出すると、需要が多い」。逮捕者はこう供述しているという。台湾での当時の取引価格は、日本国内の約1.5倍の1キロ40万~50万円。130キロだと6000万円前後にのぼるという。

グループは役割を分担していた。徳島市のウナギ問屋が四国や九州で買い集めたウナギの稚魚を発泡スチロール箱約60箱に入れて関西から那覇に空輸。那覇からフェリーで運び、石垣島からは暴力団幹部が手配した漁船で、台湾の業者らが台湾に運ぶ計画だった。

ウナギの稚魚は航空機による密輸出が知られており、成田空港で06年に摘発されたウナギの密輸は24件、約2.4トンで量は過去最多だった。全国的に空輸の取り締まりが厳しくなっており、11管や沖縄税関は、摘発を逃れようと漁船を使った疑いもあるとみている。

一方、北海道では昨年ナマコの密漁が相次ぎ、1管は計22人(漁獲量計55トン)を逮捕した。同6月には暴力団組員が首謀者のグループ7人が伊達市沖でナマコ約700キロを密漁した疑いで逮捕。このグループは05年5月以降計33トン(買い受け価格約4900万円相当)のナマコの密漁を繰り返していた。

青森県でも、暴力団組員が関与していた組織的なナマコの密漁が摘発された。

海保によると、これまで北海道沿岸などの密漁はカニ、ウニが中心だったが、乾燥ナマコが中華料理の食材として人気が高まり、日本から中国への昨年の輸出量は2万7700キロ(財務省貿易統計から)と04年の約2倍に急増。末端の取引価格も1キロ2万3000円から3万3000円に急騰している。

密漁するにも潜水服を着れば素手で採れるため、カニなどのように大規模な設備もいらない。海保は密漁グループがこうした点に目をつけたとみている。
http://j.peopledaily.com.cn/2007/06/04/jp20070604_71927.html

「農水省と4県が調査ーー国産偽装で事件化必至。うなぎ業界は大パニック」(Ⅰ)

2007-09-19 10:49:03
 去る8月30日、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」(毎週月~金曜。午後4時53分~7時)で「うなぎ産地偽装 」に関する特集が放映された(写真2点とも)。
 取材班は関西空港に空輸されて来た生きたままパック詰めされた台湾産うなぎの行方を追跡。トラックに積まれたそのうなぎは大阪南港から船で宮崎港へ。そして同市内のうなぎ養殖場に入って行くところを撮影している。
 なぜ、生きたままの大人の台湾産うなぎを、国内の養殖場が仕入れる必要があるのか?
 結論をいえば、この養殖場では、そこで養殖している国産うなぎに、そのまま台湾産うなぎを混入させ、すべて国産として卸業者に販売しているようなのだ。
 取材班は後日、その養殖場社長を直撃。
 「うなぎを輸入していない」という社長に、関空から追跡していたことを告げると、その社長はあっさりと「偽装」していたことを認めたのだった。
 まさにスクープ映像といっていい。
http://accessjournal.jp/
http://ameblo.jp/torsten/entry-10047742817.html


未来産業研究会と新政治問題研究会と水谷建設と陸山会と小沢一郎さんの隠し資産
http://antikimchi.seesaa.net/article/99434579.html


これが真性「うなぎ融資」(Bridge Loan)(爆w

●「ウナギ融資」「預金流用」問題で激震 産経を訴えた関東つくば銀の「見識」

改竄の事実が分かったのは法廷に元行員が出廷して証言をしたから。

この件に関して、東京高裁の控訴審判決が出る直前、朝日新聞が「バブル期、
事業勧め回収不能」「地銀融資の一端、明るみに」「元役員ら乱脈融資証言」
の見出しで記事を書いている(7月23日付朝刊)。その内容を簡単に紹介し
ておく。

問題の発端は、関東銀行が86年、台湾からウナギを輸入し、霞ケ浦で肥育する事業の資金名目で土浦市の企業6社に総額83億円を融資したこと。しかし、ウナギ業者が倒産し、それぞれの企業に多大な負債が残った。


民事訴訟の当事者の湯原商店の湯原紘さんは、関東銀行の行員から家業の酒類・米穀販売業に転じた人。元の上司からウナギ輸入に誘い込まれ、結局、資金回収できず18億円の負債が残ったが、そのうちの5億円は「銀行が無断で流用した両建て預金」だったと訴えた。

一審の水戸地裁土浦支部は湯原氏の主張を認め5億円の債務はないとした。

��月28日に下された東京高裁の判決でも、やはり銀行側が5億円の両建て預金を不正流用した事実を認定している。

本誌がこの一件で特に問題にしたいのは、改竄した稟議書で事態を隠蔽しようとする姿勢であり、また、元々この“ウナギ融資”は、いったん常務会で拒否されながら“暴力団系”企業であることから逆に当時の頭取が強引に進めたものだったらしいこと。この点は、同行の元役員が控訴審で証言している。

そもそも6社に対する総額83億円の融資も、その企業への迂回融資だったと
いうのが、ことの本質らしい。

だから隠蔽工作を続けてきたということのようだが、そのような体質を保持
したままで、さらに公的資金など注入していいものだろうか。まず少なくと
も、銀行自ら、ことを明らかにした上で、明確な改善策を示すべき――こう
いうことを言っておきたいのである。
http://www.melma.com/backnumber_74131_395570/

11 件のコメント:

ABC さんのコメント...

佐渡のナマコも弘道会

ooska uoichino syachou さんのコメント...

自殺

うなぎいぬ さんのコメント...

貧乏舌のひーちゃんには、一色産も天然四万十も
泥臭い浜名湖産も、死体をエサにwした中国産も食べ
比べてもわかるまい。

ABC さんのコメント...

ウナギローン
秀逸

よいよい さんのコメント...

��無登録車に別の車台番号 三島のうなぎ店主ら逮捕
そのウナギ店について、伊豆総業の山田シャチョサン@野次馬は、ウナギ店の息子が車ドロの親玉だし、大して美味くもなく、接客態度が悪い、云々と何度も書いているよ。
山田シャチョのお気に入りは別の店なそうな。

かつやさんが? さんのコメント...

マジっすか。
それともみぞかみさん?

寝不足・・・ さんのコメント...

スレ違いですが、きょうはタヒチ金魚の株主総会。村上、シンガポール、シチズンw

尾崎組 さんのコメント...

徳島魚市場の子会社が「魚秀」。ウナギ専門の会社として独立させた。
徳島では、魚介類をシノギにしているのが、弘道会森弘組です。今回のウナギについても、森弘組で魚介類に明るい人物に相談して、実行に及んだらしい。

匿名 さんのコメント...

逮捕されたのは、沖縄県に本部を置く指定暴力団「旭琉会」の幹部、高江洲良吉容疑者(64)ら2人です。
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150610/5448071.html

台湾産マンゴー 旭琉会

台湾 うなぎ 旭琉会

デリバリーヘルス 旭琉会


東江公男

匿名 さんのコメント...

ウナギの不透明な国際取引の実態
2016年6月3日 21時15分
www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2016_0603.html

夏バテ予防にと、これからの暑い時期に特に食べたくなるウナギ。日本の代表的な食文化にもなっています。しかし、ニホンウナギはここ30年、減少傾向が続き、国際機関によって絶滅危惧種にも指定されています。
私たちが食べるウナギのほとんどは稚魚からの養殖によって生産され、その稚魚の多くは輸入に頼っています。最大の輸入元は、香港です。ところが、実は、香港では稚魚の漁は行われていません。実際には別の場所で捕られたものが、香港を経由する形で日本に入ってきているのです。
資源の枯渇によって価格が高騰していると言われてきましたが、実は、それだけではなく、こうした不透明な国際取引によって価格が上がっている疑いがあることが、NHKの取材で分かってきました。

高騰するウナギ
取材のきっかけは、創業100年になる北九州市の老舗のうなぎ店で聞いた店主の悲鳴でした。この店では、全国各地の養殖場からウナギを仕入れていますが、ここ数年、仕入れ値が跳ね上がって経営を圧迫していると言います。店主の緒方弘さんによりますと、ウナギ1キロ当たりの仕入れ値は、7年前は1800円でしたが、去年は4100円と2倍以上に高騰し、「経営は青息吐息で大変です」と訴えます。
ウナギの養殖業者が作った「原価計算表」を見せてもらうと、内訳の中でも特に「稚魚代」が高くなっていました。「稚魚」は多くを海外からの輸入に頼っていて、緒方さんは「輸入物の稚魚の値段が特に上がっている」と指摘しました。

不透明な「香港ルート」
ウナギの稚魚は日本にどのように輸入されているのか。その実態を取材しました。
多くの養殖業者がウナギの稚魚を輸入しているのが「香港」です。しかし、その香港で稚魚の漁獲は行われていません。ではどこから来ているのか、取材を進めると、不透明な取り引きの実態が明らかになってきました。
香港での取り引きの現場に詳しい関係者が、NHKの取材に応じました。男性が稚魚の主要な産地として挙げたのが「台湾」です。男性は、「台湾で取れた稚魚を集める人がいて、その人が香港に出しているのが事実だ」と証言しました。
台湾は、資源保護を目的に2007年から稚魚の輸出を禁止しています。しかし実際には、台湾から香港を経由して日本に入っていると言います。男性は、「稚魚を香港に持って行くときには基本的に船で運び、海上で受け渡したり、他の荷物と共に受け渡している」と続けました。
台湾でウナギの漁獲や生産に関わる業界団体の幹部、郭瓊英さんからも話を聞くことができました。郭さんは、台湾では多くの業者が香港に稚魚を出している実態に懸念を示したうえで、「日本側が高く買うので、台湾の業者は危険でも売ってしまう」と実情を明らかにしました。そのうえで郭さんは、そうした取り引きは日本の業者から持ちかけられていると批判しました。
今回の取材からは、台湾から香港、香港から日本と、稚魚がう回して取り引きされる間に価格がどんどん上がっていく実態が見えてきました。

業界も国も問題を認識
ウナギの稚魚が、輸出が禁じられている台湾から香港を経由して日本に入ってくるという不透明な流通ルートは、国際社会からも問題視されるようになっています。
先月、日本と台湾のウナギ業界の関係者が東京で対策を協議しました。この中で、日本側は「台湾側で何らかの手を打つことはできないのか」と問いかけたのに対して、台湾側は「日本が稚魚を高値で買うから日本に売るのを止められない」と述べ、それぞれの言い分を主張するにとどまりました。
会議を開いた日本鰻輸入組合の森山喬司理事長は、「現在、日本に輸入される稚魚の取り引きは明らかに不正常で、あいまいにしていると国際社会から厳しく追及されるおそれがある。この問題にきちんと向き合わなければならないと思っている」と危機感を示しました。

水産庁もNHKの取材に対し、ウナギの稚魚を巡り、不透明な取り引きの問題が存在することを認めました。水産庁の太田愼吾審議官は、「相手もあることなので、日本の思いどおりにいかない部分もあるが、どうすれば取り引きの透明性を高められるか検討を進め、水産庁としてできることをしっかりやっていきたい」と述べました。

国際社会の厳しい視線
ニホンウナギの稚魚を巡る不透明な取り引きは、枯渇するウナギの資源を保護する立場から国際社会も問題にしています。
EU=ヨーロッパ連合は、「ウナギの国際的な取引に不透明な部分がある」として、ことし9月に開かれる野生生物の国際的な取り引きを規制する「ワシントン条約」の会合で、ウナギの最大の消費国、日本を含めた国際取引の実態調査を提案することになりました。今回のEUの提案は、世界的なウナギの資源の保護に向けて、日本などに対策の重要性を訴える強いメッセージを送る意図があるものとみられています。

問われる日本のモラル
ウナギの保護の問題に詳しい中央大学の海部健三准教授は、「日本はウナギの資源をきちんと守れるか、その姿勢が今、厳しく問われている」と指摘します。日本では海外からのウナギの輸入に頼る傾向にあるなか、不透明な取り引きによって原産地の管理があいまいになっています。今の状態が解消されなければ、ウナギの資源を守るためのどんな保護対策も骨抜きになってしまうため、世界のウナギの資源を一層減少させるおそれがあるというのです。
さらに海部准教授は、EUが提案する実態調査によって不透明な取り引きの問題点が具体的に指摘されれば、国際社会から『日本はウナギの保護に後ろ向きだ』とらく印を押されるおそれがあり、そのような状況になれば、ニホンウナギをワシントン条約の対象にして国際取引自体が厳しく規制される可能性もあると強調しています。
日本は世界最大のうなぎの消費国として、流通の正常化をはじめとする資源管理の責任を果たすことが求められています。
黒瀬総一郎 科学文化部 黒瀬総一郎

匿名 さんのコメント...

Man found guilty of smuggling endangered live eels worth £53 million out of UK | The Independent
19 hours ago · A seafood salesman has been given a two-year suspended jail sentence after smuggling more than £53 million worth of endangered live eels out of the UK. Gilbert Khoo transported the rare elvers from London to Hong Kong, hidden underneath chilled fish, between 2015 and 2017, London's Southwark Crown Court heard.