盛美庵 茶の湯日記 ブログ
2016年6月20日
壷中日月長
壷中日月長(こちゅうにちげつながし)
これもよく茶席に掛けられる文言です。
壺の中は狭いところではありますが、実に居心地のよい場所で、時間の過ぎるのもゆるやかです。
ですので、物は考えようで、狭小を別天地にすることもできて、つらいことも楽しくすることができるのです。
薬を売る老人が店を閉めると壺の中に入るのを費長房という人が見ていて、一緒に壺の中に入りました。すると、中は壮麗な建物があって、酒や肴と供に楽しみました。そして、壺の外に出てみると10日ほどかと思っていたのが、実は10数年経っていたという故事に因んでいます。
「費長房者、汝南人也。曾為市掾。市中有老翁賣藥、懸一壺於肆頭、及市罷、輒跳入壺中。市人莫之見、唯長房於樓上見之、異焉、因往再拜奉酒脯。翁知長房之意其神也、謂之曰、子明日可更來。長房旦日復詣翁、翁乃與倶入壺中。唯見玉堂嚴麗、旨酒甘餚盈衍其中、共飲畢而出。(中略)長房乘杖,須臾來歸,自謂去家適經旬日,已十餘年矣」
『後漢書』費長房伝
(費長房ハ、汝南人ナリ。曾テ市掾ヲ為ス。市中ニ売薬ノ老翁アリ、肆頭ニ一壺ヲ懸ケ、市ヲ罷ルニ及ビ、輒チ壺中ニ跳ビ入ル。市人之ヲ見ル莫カレド、唯ダ長房楼上ニ於イテ之ヲ見ル、異ナランヤ、因リテ往キテ再拝シテ酒脯ヲ奉ズ。翁、長房ノ意其ノ神ナルヲ知リ、之ニ謂イテ曰ク、子、明日更ニ来ルベシ。長房、旦日復タ翁ヲ詣ル、翁乃チ与倶ニ壺中ニ入ル。唯ダ見ル、玉堂厳麗ニシテ、旨酒甘肴、其ノ中ニ盈衍スルヲ、共飲畢リテ出ズ。(中略)長房杖ニ乗リテ、須臾ニテ来帰シテ、家ヲ去リテ適二旬日経ツト自ラ謂ヘドモ、已ニ十余年。)
それでは、茶室という壺に入ることにしますか。
さて、そこには何が待っているでしょう。
https://liage-group.com/sehbi-an-blog/2016/06/20/time-passes-by-fast-in-a-narrow-pot/
医クラ
いくら
2 件のコメント:
タイトルで結構説明されてるw
ただのアニ豚なまぽニート君で草
そりゃあ感染もしないわな(爆wwwwwwwww
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