イスラエルの調査で判明「ブースタ接種」の難題
感染予防の底上げ効果は高齢者で数週間
2021/09/23 6:00新型コロナワクチンの追加接種(ブースター接種)の是非をめぐる意見対立が激しくなる中、イスラエルの研究者は9月15日、60歳以上に関してはファイザー製ワクチンの3回目接種で感染と重症化の両方を少なくとも12日間防ぐことができるという調査結果を発表した。
世界には未接種者がたくさんいるため、健康な成人にブースター接種を行うことについては厳しい異論が出ている。ジョー・バイデン政権も広く一般にブースター接種を行う計画だったが、医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で発表された今回の研究で、ブースター接種をめぐる意見対立はさらに深まった。
高齢者でさえ必要ないかもしれない
これまでに累積されたデータを見る限り、ブースター接種が必要なのは高齢者だけで、高齢者ですらブースター接種は必要ないかもしれない、と複数の独立した科学者は語った。
専門家によると、これまでに発表されたすべての研究において、ワクチンは重症化と入院の予防に関しては、今も圧倒的大多数の人々に対して高い有効性を維持している。ただ感染の予防については、とくに感染力の強いデルタ株にさらされた場合には、すべての年齢層で効果が下がってきているように見えるという。
今回、イスラエルのデータで明らかになったのは、ブースター接種を行えば高齢者の予防効果を数週間引き上げられる可能性がある、ということだ。専門家によれば、想定内の結果であり、ブースター接種の長期的なメリットが示されたわけではない。
シアトルにあるワシントン大学の免疫学者マリオン・ペッパー氏は「免疫反応はブースター接種で高まるだろうが、その後、再び低下することが予想される」と話す。「しかし、3〜4カ月(の効果底上げ)というのは、私たちが目指しているものなのだろうか」。
バイデン大統領のパンデミック対策で首席医療顧問を務めるアンソニー・ファウチ氏をはじめとする連邦保健当局の高官は、ワクチン接種の効果が時間の経過とともに低下することを示唆するイスラエルのデータなどを根拠に、ブースター接種計画を正当化してきた。
そのためアメリカ国民には、正式に認可される前から、ブースター接種を受けようと先を争う動きが一部で見られる。しかしブースター接種計画に対しては、政府の科学者からも懐疑的な見方や怒りが向けられるようになっている。
「予防可能な死」を防ぐことが先決
アメリカ食品医薬品局(FDA)でワクチン部門を率いていた2人の科学者がこの秋に退任すると発表した理由の1つは、連邦政府の研究者によるエビデンス(科学的証拠)の精査を待たずしてブースター接種を推し進めようとする政権への不満だという。
13日には、退任するFDA高官を含む国際的な科学者グループが、ブースター接種の推進を強く非難した。同グループは医学誌「ランセット」で論文を発表し、数十の研究を分析した結果、ワクチンは数十億人の未接種者を守るのに使ったほうが世界のためになると結論づけた。
「今回のパンデミックにおける私たちの第1目標は、まず予防可能な死をすべて回避し、終わらせることにあった」と、世界保健機関(WHO)のチーフサイエンティストで、ランセットの論文の共著者でもあるスミヤ・スワミナサン氏は述べた。「私たちはそのための非常に効果的な手段を手にしているのだから、世界中で(予防可能な)死を防ぐのに使うべきだ」。
ウイルスがデルタ株よりもさらに危険な形態に変異し、免疫を完全に回避する変異株が出現するのを防ぐため、ブースター接種よりも未接種者を減らすほうが課題としては緊急性が高いと専門家らは言う。
ブースター接種の効果に関するイスラエルの今回の研究は、60歳以上の住民110万人以上の健康記録に基づくもので、ブースター接種から少なくとも12日後の感染率は2回しか接種していない人に対し11分の1、重症化率は20分の1近くにまで下がっていたことが確認された。
ただ、研究者は結果が暫定的なものであることを認めている。エルサレム・ヘブライ大学のミハ・マンデル教授(統計学・データサイエンス)は「長期的にどうなるかは、現時点ではわからない」と語った。
ブースター接種が科学的に難しい問題となっているのは、1つには「感染予防」と「重症化や死亡の予防」という目標の間に極めて大きな違いがあるためだ。
体内の最前線で感染を防ぐのが抗体だが、科学者によると、長期にわたる感染予防効果をワクチンで確実に得られる可能性は低い。というのは、ワクチンが人体を刺激することで産生される抗体は時間の経過による減少が避けられないからだ。
ただしワクチンによって作られた細胞性免疫は、重症化や死亡を防ぐのに極めて強力な武器となる。細胞性免疫に書き込まれた「免疫記憶」は、効果が表れるまでに数日を要するものの、しっかりとした効果が何カ月にもわたって維持される。
終わりなきワクチン接種から抜け出せなくなる
この点にこそブースター接種の問題がある、と一部の科学者は指摘する。入院や死亡を防ぐ道具なら、すでに手元にある。しかし感染予防を目指すとなれば、その国はブースター接種の終わりなきサイクルから抜け出せなくなる。
「本当に感染予防を目標にするなら、半年ごとのブースター接種が必要になるだろうが、非現実的だし達成も不可能だ」と、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の感染症専門家ピーター・チンホン氏は話す。
自身がこれまでに病院で実際に目にしたワクチン接種済みの患者たちは、免疫機能が弱っている人か、持病のある70歳以上の高齢者ばかりだった、とチンホン氏は付け加えた。
ブースター接種が必要な理由として、ファウチ氏をはじめとする保健当局者は、あらゆる年齢層で接種者が重症化するケースが増えているというイスラエルのデータを引き合いに出していた。ただ、すべての年齢層をひとまとめにすると、統計上、重症化率が膨らんで見えることがある。
実際、イスラエルの統計を年齢別に分解してみると、重症化の予防に対するワクチンの有効性の低下がはっきりと見られたのは60歳以上だけだった、とニューヨークのベルビュー・ホスピタル・センターの感染症専門家で、バイデン政権の顧問だったこともあるセリーヌ・ガウンダー氏は指摘する。
「高齢者ではワクチンによる免疫反応が比較的弱くなることは、以前から知られていた」とガウンダー氏は言う。「高齢者に追加のワクチン接種を勧めることは物議を醸すような問題にはならない」。
アメリカのこれまでの研究も、ワクチンの重症化予防効果が弱まるのは高齢者だけだと示唆する結果になっている。アメリカ疾病対策センター(CDC)が9月上旬に公開した3つの研究によれば、75歳以上を除くと、ワクチンによる入院予防効果はデルタ株が登場した後でさえ、ほとんど変化しなかった。
科学者の中には、高齢者で感染予防効果が弱まるということは、ブースター接種の必要性を裏付ける強い論拠になる、と主張する向きもある。
ニューヨークにあるロックフェラー大学の免疫学者ミシェル・ヌーセンツワイグ氏は自らもブースター接種を受けたいと話す一方で(同氏は66歳だ)、感染の連鎖を防ぐため広く一般にもブースター接種を行うことを支持していると語った。
若い層の免疫はまだ弱まっているわけではないが、追加接種で感染防止効果を上げれば、周囲のワクチン未接種者に感染させるのを抑えられる、という理屈だ。「それが結果的にほかの人の入院を防ぐことにつながり、ひいてはアメリカの今後にもプラスになる」と言う。
追加接種を繰り返すと免疫が疲労する
一方で別の専門家たちは、ブースター接種を正当化できるほど明白な2次感染の抑制効果を示すデータは存在しないとして、上述のような前提には疑問を呈している。
若い人々を対象にブースター接種を行う場合、当局は3回目の接種で得られる限定的なメリットと、血栓や心臓障害といった副反応のリスクとの間でバランスを取らなければならない、と専門家らは言う。さらに前出のペッパー氏によれば、体内の防御機構に繰り返し刺激を与えると「免疫疲労」と呼ばれる現象を引き起こすおそれもある。
「何度も免疫反応を増加させようとすることには、明らかに何らかのリスクが存在する」とペッパー氏は話す。「仮に6カ月ごとに追加接種するサイクルに入り込めば、私たちにマイナスに作用する可能性がある」。
https://toyokeizai.net/articles/amp/457343?page=4
、、、(爆wwwwwwwwww
13 件のコメント:
ちぇっくめいとwwwwwwwwwwwwww
日本で言ったら年金勝組
どの世代より恵まれた体だったからこそ長寿でいられたのにw
外に晒した金属状態だよね
疲労をなめてる
恵まれた体だったから疲労を知覚できないでいられ
馬車馬できてただけだということ知らないからね
その驕りが命乞いで手を出し、その命綱が蜘蛛の糸だったのオチ
アルジャーノン・ゴードン効果
・・・何となくそう思っただけです
>ブースター接種よりも未接種者を減らすほうが課題としては緊急性が高いと専門家らは言う
>ブースター接種よりも未接種者を減らすほうが課題としては緊急性が高いと専門家らは言う
>ブースター接種よりも未接種者を減らすほうが課題としては緊急性が高いと専門家らは言う
この期に及んでまだこんなことホザいている専門家連中
こいつらにつける薬は無いですな
よっしゃ!毎月接種や!(爆)
数ヶ月後...
よっしゃ!毎週接種や!(核爆)
ちょい前の記事のコメ
> 匿名 さんのコメント...
>すべて後追いコンファメーション(爆)
>団長さん、時を経て
>同じことエントリーされていて
>おつかれさまです
>2021年9月24日 11:47
今後のマスメディア
オールドメディアからの
SARS-Cov-2関連記事は
そうなってしまいますね(苦
デジャヴな感覚や
復習してる感覚に
おやおやバッカチンの大規模治験(皮肉)から免疫疲労の人体実験(笑)へ移行ですか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
そういや共産党の選対チラシが入ったんですが
コロナ対策で「命守り抜くためにあらゆる手立てを!」
ってのが「イ乃血守り抜く」に見えちゃいましたw
しかもワクチンジェノサイダーの手羽先である医者キャラを提示してるしw
その医者の髪の毛が左巻きで上の矢印は右巻きで
「ああパヨク」って思いますたww
>2021年9月26日 15:41
いやいや 立憲を始めとするお左翼様のいさましい「打て打てワクチン!」の掛け声はすさまじいですよ
戦争中のアカイアサヒの「イケイケどんどん!」もかくあらんと実感しました
> コロナ対策で「命守り抜くためにあらゆる手立てを!」
ヒィノチを守りたい!!って騒いでた宇宙総理大臣を思い出しますねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>2021年9月26日 12:55
>2021年9月24日 11:47
意識にキッチリ明瞭に定着するまで(全方位で)
何度も何度も言葉化する必要があります
フツーの人間にはね
思考のトレーニングですわ
千葉 NEWS WEB
船橋市 高齢者施設で15人結核に感染 集団感染と発表
09月27日 19時31分
> 2021年9月27日 6:42
草木さん
言い続ける
=
継続は力なり
ですよねw
私が某ツイッタで
見守ってる医師でさえ
ワクチン推進派医師に
スルーされてるみたいで
Dr.苫米地他は非医師ってだけで
間接的disられてる現況は厳ちぃ
偶然だか理工系の学者の中に結構
闇雲推進に懐疑的な方々を見かけますね
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