野田首相は「1人1人精査しなければならない。ルールにのっとってやる」と述べ、処分の程度に差をつける考えを示した。
民主党関係者は「首謀者である小沢、鳩山両氏だけを『除名』して、その他の反対議員は『党員資格停止』、欠席・棄権は『厳重注意』では。自民党は『小沢切り』に満足し、野田内閣の支持率も上がる。離党したくない小沢系議員を引きはがせる」と話した。
実際、民主党は2011年3月、11年度予算案の衆院採決を欠席した議員16人のうち、当選回数が多い渡辺浩一郎衆院議員だけを党員資格停止6カ月にし、15人は厳重注意にとどめた例がある。
過去に党処分歴のある議員だけを「除名」とする案もある。
例えば、11年6月の菅内閣不信任案の採決に欠席して党員資格停止3カ月を受け、今回の増税法案にも反対したのは、小沢氏のほか、太田和美、岡島一正、川島智太郎、笠原多見子の4氏。鳩山氏は該当せず「小鳩分断」にもつながる。
これに対し、輿石東幹事長は党分裂回避を優先する立場から「除名」などの厳しい処分は見送りたい考えだが、「事前に輿石氏が甘い処分を漏らしたことが、造反が70人超に膨らんだ背景にある」(官邸周辺)との批判も。前原誠司政調会長についても「強引に一任を取り付け、反発を招いた」(中間派議員)と不満がもっぱら。野田グループ内には「輿石、前原両氏も交代させるべきだ」との声がある。
首相周辺は当初、「反対は30から40」と読んでおり、採決前夜の票読みは「反対55、棄権・欠席12」だった。しかし、結果はこれを上回った。
官邸周辺は「野田首相はカリカリしている。怒鳴りはしないが、『30と言ったじゃないか』『どうして正確な情報が入らないんだ』と静かに怒りをぶつけたらしい。藤村修官房長官や手塚仁雄首相補佐官らの情報収集能力の低さが、こうした事態を招いた」と語る。
《反対=57人》
【14回】小沢一郎【8回】鳩山由紀夫【5回】東祥三、川内博史、小林興起、山岡賢次、山田正彦【4回】牧義夫、松野頼久【3回】小泉俊明、小宮山泰子、鈴木克昌、中津川博郷、樋高剛【2回】青木愛、太田和美、岡島一正、古賀敬章、階猛、辻恵、中川治、松崎哲久、横山北斗【1回】相原史乃、石井章、石原洋三郎、石山敬貴、大谷啓、大山昌宏、岡本英子、笠原多見子、加藤学、金子健一、川島智太郎、木村剛司、菊池長右エ門、京野公子、熊谷貞俊、熊田篤嗣、黒田雄、瑞慶覧長敏、菅川洋、平智之、高松和夫、橘秀徳、玉城デニー、中野渡詔子、萩原仁、橋本勉、畑浩治、初鹿明博、福嶋健一郎、福島伸享、福田衣里子、三宅雪子、水野智彦、村上史好
《棄権=15人》
【6回】小沢鋭仁【5回】原口一博【4回】黄川田徹【3回】篠原孝、村井宗明【2回】石関貴史、梶原康弘、橋本清仁、福田昭夫【1回】石森久嗣、空本誠喜、玉置公良、宮崎岳志、柳田和己、山岡達丸
※敬称略。括弧内は当選回数。このほか羽田孜元首相は体調不良のため衆院本会議を欠席
自民・中川秀直元幹事長が欠席 一体改革関連法案の採決で
自民党の中川秀直元幹事長は26日、社会保障と税の一体改革関連法案を採決した衆院本会議を欠席した。
中川氏は自身のホームページで「現段階で増税法案に賛成することはできない」とコメントを発表した。
谷垣禎一総裁は記者会見で「幹事長の下で処分を考えてもらう」と語った。
同党で中川氏以外に反対や欠席はいなかった。
無所属議員では与謝野馨元経済財政担当相、鳩山邦夫元総務相の2人が欠席した。
与謝野氏の事務所は「体調不良」と説明。鳩山氏の事務所は理由を明らかにしなかった。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS26034_W2A620C1PP8000/
踏み絵を踏まなかった方々ですな。(爆w
