2018年7月20日金曜日

オーストリア極右政治家、動物アイゴーの面からユダヤとイスラムの食肉処理規制を提言

オーストリア極右政治家、ユダヤとイスラムの食肉処理規制を提言 【AFP=時事】

オーストリアの極右政党に所属する州政府の閣僚が、ユダヤ教徒とイスラム教徒による儀式的な食肉処理法について、
動物の権利の観点から登録制などを含めた規制の強化を提言している。



オーストリアでは昨年12月、反移民を掲げて総選挙に勝利した中道右派の国民党(OeVP)と極右の自由党(FPOe)の連立政権が誕生し、国政を担っている。
自由党員でニーダーエスタライヒ(Lower Austria)州の閣僚ゴットフリート・バルトホイズル(Gottfried Waldhaeusl)氏は、19日付けの日刊紙プレッセ(Die Presse)のインタビューで、
ユダヤ教徒とイスラム教徒向けの食肉処理を減らすために登録制度が必要だと語った。
同氏はかねて動物の権利の観点から、意識のある動物の食肉処理を減らしたいと訴えている。

オーストリアのユダヤ人団体IKGは、ユダヤ教の戒律・慣習に従った食肉処理を取り締まるために動物愛護を理由にするのは「こじつけ」に過ぎないと指摘した。
IKGの職員の一人は匿名で、「この慣習を悪と決めつけるのは、少数派を悪とするやり方だ」とAFPに語った。
イスラム団体IGGOeも、イスラム教の戒律にのっとりハラル認証を受けた肉に影響を及ぼすこの提案を「受け入れられない」としている。
自由党は1950年代に、ナチス・ドイツ(Nazi)の元党員によって設立された。しかし近年はイメージの刷新を模索しており、同党はあらゆる過激思想を拒絶すると党首が明言している。

しかし昨年12月に政権入りしてからというもの、自由党は何度も物議を醸してきている。
1月には、州選挙への同党候補が卒業した学校の同窓会がホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)を茶化す歌の歌集を出版していたことが明らかになり、出馬を辞退。
3月には、メッセージサービス「ワッツアップ(WhatsApp)」上でアドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の写真や言葉を共有した地方議員2人を除名した。
これらの騒動を、同党が過激主義を排除できていない証拠だと批判する声も出ている。【翻訳編集】 AFPBB News

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180720-00000035-jij_afp-int


コレはグッド・アイデアですね。(爆wwwwwwwwwww

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

イスラムのほうは、ようつべ辺りで見たことがあるので素直に規制賛成、でユダヤのほうを調べようとして・・・これですか>“宗派によっては、気絶処理を行わないと畜を求めている場合もある”


家畜のと畜に対する気絶処理(スタニング)を義務付け(デンマーク)|農畜産業振興機構
https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_001010.html

 デンマーク政府は2月17日、同国内でのと畜に関する新たな法令を制定し、気絶処理(スタニング)を行わないと畜を全面的に禁止することとした。
イスラム教のハラルや、ユダヤ教のカシュルートのように、宗教的理念に基づく食肉処理の規定がある。宗派によっては、気絶処理を行わないと畜を求めている場合もあることから、この決定に対する宗教的反発が予想されている。
 今回の法令は、気絶処理を義務付けたものであり、宗教的なと畜処理法でも、同様の処理を義務付けている。なお、EU規制では、宗教的な理由に基づく場合、気絶処理は例外的に必要とされていない。今回の決定は、と畜時の家畜の精神的苦痛を和らげる観点から、アニマルウェルフェアを優先したものとしている。
 なお、デンマークでは、この10年間、全てのと畜時に気絶処理が実施されている。
 デンマーク農業大臣によると、豚のウェルフェアを改善するために必要な措置であるとしている。
 今回の決定をうけて、ユダヤ教やイスラム教の団体からは批判の声が出ており、署名活動も行われている。デンマーク国内では、今のところ大きな混乱は生じていないが、今回の措置は増加するイスラム教信者に対する国民の何らかの不満が背景にあるとの見方もある。
 また、スウェーデン、ポーランド、スイス、ノルウェーでは、既に気絶処理を行わないと畜は禁止されている。

【参考:用語の定義】
と畜時のアニマルウェルフェアについて規定したEU規則(EC) No 1099/2009では、気絶処理(スタニング)とは、痛みを伴わずに意識や感覚を喪失させることを意図して用いられる行為を指し、即死を含むものと定義している。
【宅間 淳 平成26年4月11日発】



EUの一部の国では、もっと前から?



「動物の宗教的な食肉処理」禁じる法案、オランダ下院が可決
https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-21947320110629
2011年6月29日 / 14:54

 [アムステルダム 28日 ロイター] オランダ下院(第2院)が28日、儀式的な動物の食肉処理を禁じる法案を116対30の賛成多数で可決した。法制化には上院(第1院)での可決が必要となるが、宗教の自由が侵害されるとしてイスラム教徒やユダヤ教徒の反発が強まっている。

 同法案は、動物愛護を掲げて国会での議席を獲得した欧州で最初の党となる動物愛護党が提出。法案では、家畜を食肉処理する前に失神させることを義務付けており、意識のある家畜を処理するイスラム教やユダヤ教の規定に反する内容となっている。

 動物愛護党の党首は採決前の演説で「(意識のある家畜の処理は)動物に不必要な痛みを与える。宗教の自由は無制限というわけにはいかない」とし、「宗教の自由とは、人間や動物に痛みを与える時点で制限されるもの」と主張した。

 一方、オランダのイスラム教とユダヤ教のコミュニティーは同法案について、宗教の自由を侵害するとしてそろって反対している。

 オランダのユダヤ教宗教指導者はロイターに対し、「第二次世界大戦を経験した人は、当時ドイツ人がオランダで最初に制定した法律が、ユダヤ教の規定に沿った動物の食肉処理を禁じたものだったことを覚えている」とし、ユダヤ人コミュニティーにとって法案はつらい内容であると発言。ロッテルダム・イスラム大学のUca Octay氏は「ハラール(イスラム教の規定にのっとった食物)の肉を近隣の国から輸入するか、別の方法を考えなければならない」と述べた。

 人口約1600万人のオランダには、約100万人のイスラム教徒と、約4万人のユダヤ教徒がいる。

 オランダの統計によると、同国では年間5億の家畜が食肉処理されており、このうちイスラム教やユダヤ教の規定に則って処理される数は120万という。

 欧州連合(EU)の規定では、処理前に家畜を失神させるよう求めているが、儀式的な食肉処理については欧州人権裁判所が宗教の自由を保護する判断を下し、例外が認められている。

 EUでは、ルクセンブルク、ノルウェー、スウェーデン、スイスの各国が儀式的な食肉処理を禁止しており、スイスの動物愛護団体と極右政治家は「ハラール」と「コーシャー」(ユダヤ教の規定にのっとった食物)の肉の輸入禁止を求めている。



オランダで家畜処分を禁ずるユダヤ差別再び | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/06/post-2172.php
Jews and Muslims Protest Dutch Vote to Ban Ritual Animal Slaughtering
何百年も戒律を守ってきた厳格なユダヤ教徒とイスラム教徒は、肉を食べないかオランダを去るしかなくなる
2011年6月30日(木)15時36分

 オランダ議会下院は6月28日、イスラム教やユダヤ教の戒律に基づく食肉処理を禁じる法案を可決した。この法案では、気絶させたり麻酔で眠らせていない家畜の食肉処理を禁止する。そのため、意識のある家畜を食肉処理するイスラム教の「ハラール」やユダヤ教の「コーシャ」という処理方法は違法となる。

 法案は動物保護団体としてヨーロッパで初めて議席を獲得した「動物愛護党」によって提出され、下院を116対30の賛成多数で通過。今後、上院で承認されれば法律として施行される。

 これに対してユダヤ教徒とイスラム教徒は珍しく団結し、信仰の自由を侵害する行為だと非難している。法律が成立して施行されれば、何百年も戒律を守って食肉処理を行ってきた厳格なユダヤ教徒とイスラム教徒は、食肉を輸入するか肉をまったく食べなくなるか、オランダを去るしかなくなるだろう。

 オランダ国内にはトルコやモロッコなどから移住してきた約100万人のイスラム教徒と、4〜5万人のユダヤ教徒が暮らす。オランダは伝統的に信仰の自由に寛容な国だ。一方で動物愛護団体の主張にも一理ある。この難しい選択を巡り、国内では何カ月も激しい議論が交わされてきた。

ナチスドイツでも同様の法律が

 厳格なユダヤ教徒やイスラム教徒は今回の法案を、ヨーロッパで広まっている反イスラムの大きな流れの1つだと非難する。フランスで公共の場でのベールの着用が禁止されたことや、スイスでモスクの尖塔の建築が禁止されたのと同じ潮流だという。今回の場合、問題はユダヤ教徒の伝統にも及んだことだ。

 オランダで最高位のラビ(ユダヤ教の宗教指導者)であるビニョミン・ヤコブは、ロイター通信の取材にこう語っている。「第二次大戦を生き延びた人々は、当時ドイツ占領下のオランダで一番最初に施行された法律が、ユダヤ式の食肉処理を禁じるものだったことを覚えいている」

 法案を支持したのは、宗教色のない中道の政党や極右政党の自由党、そして反イスラム政党だ。動物愛護党のマリアンヌ・ティメ党首は、この法案には反宗教的な意味合いはないとする。法案支持派は、家畜を殺生する前に気絶させたり麻酔を打つことで家畜の苦痛が軽減されることが、科学的な研究で裏付けられていると主張する。ヨーロッパや北米では、何十年も前から食肉処理前には家畜を気絶させるよう義務づけているが、宗教的な理由がある場合は例外とされている。

 オランダの法案には抜け穴もあると、ロイターは伝えている。気絶させる手法に比べて家畜の苦痛が大きくないと証明できれば、宗教的な食肉処理も認められるというのだ。ただし証明できるかは不透明。ユダヤ人コミュニティーは、法案提出の論拠となった家畜の苦痛に関する調査研究に疑問を呈している。

 オランダでこの法律が成立すれば、近年ではニュージーランドに続いて2例目となる。豪オーストラリアン紙によれば、スイスや北欧諸国、バルト海沿岸諸国には、第二次大戦前の反ユダヤ主義のなかで制定された同様の禁止令が存在するという。