アジアで「オイルショック」も、購入コスト1兆ドル超に
2018年5月18日 / 08:57 / 6時間前更新
[シンガポール/ムンバイ/マニラ 17日 ロイター] - 原油価格の上昇と需要増加に伴い、アジア諸国の石油購入コストが今年は1兆ドルを超えて2015、16年の2倍近くに達し、経済の重圧となりそうだ。
北海ブレント価格は1月から約20%上昇し、17日には一時、1バレル=80ドルを超えた。
大半の石油取引に使われるドルの相場が上昇していることもあり、石油を輸入に依存するアジアを中心に、経済に打撃が及ぶとの懸念が高まっている。
RBCキャピタル・マーケッツは今月のノートで「石油価格の急上昇で最も痛手を被りやすいのはアジアだ」と指摘した。
業界データによると、世界の石油消費量は日量1億バレルで、うち35%以上をアジア太平洋地域が占めている。一方、アジアの石油生産量は世界全体の10%に満たず、地域別で最も少ない。
アジア内と世界全体の双方で最大の石油輸入国は中国だ。4月の発注量は日量960万バレルと、世界全体の消費量の10%近い。
現在の価格で計算すると、中国の石油輸入代金は1日7億6800万ドル、月230億ドル、年間では2800億ドルに上る。
油価の上昇によって中国以上に大きな影響を受ける国もある。最も厳しいのはインドで、石油の輸入依存度が高いだけでなく、急激な負担増加を吸収できるほど国富が大きくない。
RBCは「借り入れ能力が限られる貧しい国々は、輸入代金が増えると資金繰りに窮するかもしれない」としている。
国が燃料費に多額の補助を付けていない限り、貧困国は富裕国に比べて家計、企業ともに厳しい影響が及ぶだろう。
ロイターの調査と統計ポータル、ナンベオの数字によると、インド、ベトナム、フィリピンのような途上国では、燃料費が平均的な家計所得の8─9%程度を占める。日本やオーストラリアのような富裕国ではこの割合が1─2%どまりだ。
産業界で特に大きな影響を受けるのは、運輸・物流企業。コスト上昇を顧客に転嫁する構えの企業もあるが、転嫁すれば顧客を失うためできないとする企業も存在する。
RBCは「アジアは将来のオイルショックから身を守るため、石油への依存を減らし、エネルギー効率を高めることが非常に重要だ」との見解を示した。
(Henning Gloystein記者 Rajendra Jadhav記者 Neil JeromeMorales記者)
https://jp.reuters.com/article/asia-oil-bill-idJPKCN1IJ0FG
宗主国様はなみだ目でネオアメリカから高額なシェールを輸入しなはれ!
そうすりゃ対米貿易戦争は回避できる。(爆wwwwwwwww
2 件のコメント:
コメントが、よりによって Royal Bank of カニだ! (爆
そうは言っても、中国は陸路で中東から直接石油を買う事も出来るが、
例えば、東南アジア華僑が経済面で中国を支援しつつ南シナ海が中国の海になって
日本の石油供給ルートが塞がれたとしたらどうなるだろうか
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS17H10_Y4A710C1000000/
日韓は物理的に死ぬけど、北朝鮮はもともと中国から石油を買っているので問題ないのかもしれない
北朝鮮はロシアとも交流があるし・・・
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