国宝流出の危機に謙信公は何を思う…(写真は北陸新幹線上越妙高駅前の上杉謙信像)/(C)共同通信社
上杉謙信の愛刀に囁かれる海外流出の可能性
3億円あまりを用意しながら、商談が決裂――。刀剣の売買でこんな事態が持ち上がり、話題になっている。
この刀は刃長79センチ、重量1.06キロの国宝「太刀無銘一文字(山鳥毛)」。刀剣というと「正宗」とか「備前長船」のような銘が彫られているものだが、この刀は銘がない。
それでも価値が高いのは戦国時代の武将・上杉謙信の愛刀だからだ。謙信に関する記録にその存在が記され、代々、上杉家が受け継いできた由緒正しい刀だ。鎌倉時代、備前(岡山県東南部)にいた刀工「一文字派」が作ったとされる。刀の所有者は公表されていないが、現在は岡山県立博物館が保管している。
2015年6月に謙信にゆかりの深い上越市に譲渡する話が持ち上がった。16年6月に上越市が刀剣売買の専門家と学識者ら3人に鑑定を依頼したところ、3億2000万円の評価が下された。上越市はこう説明する。
「戦後、上杉家が現在の所有者の祖父に売却。今はお孫さんがお持ちになっているものです。市民団体などが寄付を募り、7350万円が集まりました。これに市の予算を合わせた3億2000万円を上限として所有者と2度折衝したのですが、今月8日に先方が手取りで5億円を希望したため断念した次第です」(文化行政課)
「日本骨董学院」学院長の細矢隆男氏によると、国宝の刀剣で3億2000万円は破格の値段という。
「国宝の刀剣は約100振りありますが、1億円台が相場です。3億2000万円と評価されたのは謙信が所持し、一文字派の刀に気品があるからでしょう。所有者が少しでも高く売りたいと思い、交渉が決裂するのはよくあることです。心配なのは海外の業者がこの刀を買うこと。先日、ダビンチの絵が500億円で落札されたことでも分かるように、海外では美術品が高額で取引されている。潤沢な資金を誇る外国の美術館なら“国宝が5億円なら安いものだ”と買っていきかねない。その結果、貴重な国宝が海外に流出してしまいます」
国の予算で買ったほうがいい?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/218336
一文字
いちもんじ
刀剣用語。備前(びぜん)国(岡山県)一文字派の刀工および作刀の総称。作刀の茎(なかご)に「一」と銘があるのでこの呼称がある。同国福岡(瀬戸内市長船(おさふね)町)の地に在住したものを福岡一文字、吉岡(岡山市東区)のものを吉岡一文字、さらに岩戸庄(しょう)(和気郡和気町)のものを岩戸一文字、備中(びっちゅう)国(岡山県)片山(総社市)の地のものを片山一文字などという。これらの一文字のうち福岡一文字派がもっとも古く、『古今銘尽』などの文献によれば始祖は仁安(にんあん)(1166~69)のころの定則(さだのり)とあるが、実物のうえからはその子則宗(のりむね)を祖とみるべきである。この派は鎌倉時代全般を通じて栄えた。[小笠原信夫]
長船町(おさふねちょう)は、岡山県南部、邑久郡にあった町。2004年(平成16年)11月1日に郡内の邑久町・牛窓町と新設合併して瀬戸内市となり、町役場は瀬戸内市役所長船支所となっている。古くから刀鍛冶で有名であり、数々の銘刀を生み出した。古くから長船地区や福岡地区を中心に刀鍛冶が多く活動し、刀剣の産地として知られている。中国山地で採集される砂鉄(赤目(あこめ))が日本刀を作るのに適していたことと、砂鉄から玉鋼(たまはがね)を作るためのタタラに必要な強い火力を生むクヌギ系の木が自生していたことなどから、この地で日本刀が多く生産されることとなった。また、南北に吉井川が流れ、東西に山陽道が通り、交通の便に恵まれていたこともあって長船の刀が多く流通することとなった。
、、、(爆wwwwwwww
1 件のコメント:
ダンスアニメの主人公のお名前にもなってるタタラですな(笑)
キムチの呪いに祟られそう(爆)
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