長野県千曲市で6日夜、県宝に指定されている松田家住宅の「主屋」や「斎館」などが焼けた火災で、煙を吸って病院搬送された60歳代男性がスズメバチの巣の撤去作業で使った煙の火花や火の粉で殺虫スプレーの可燃性ガスが引火し、火災につながったとみられることが、県警や千曲市などへの取材でわかった。
千曲署と千曲坂城消防本部は7日、現場を実況見分した。
同署などの発表では、出火時間は6日午後6時40分頃で、午後10時25分の鎮火までに、県宝の「主屋」と「斎館」に加え、市有形文化財の「料理の間」、知事を招待するために明治時代に建てられた「新座敷」、「味噌みそ蔵」の計5棟が全焼した。焼損面積は5棟で計約550平方メートルに上った。
千曲市教育委員会によると、男性は市教委歴史文化財センターの依頼で同日午後6時半頃から、主屋の軒先にあった直径40~50センチのスズメバチの巣の撤去作業をしていた。男性は煙で巣をいぶし、出てきたハチに殺虫スプレーをかけて駆除しており、捜査関係者は、煙からの火の粉などでガスが引火し、建物に燃え移った可能性が高いとみている。
千曲市は2005年度から、松田家住宅一帯を「松田館やかた」として整備・保存計画を進めてきた。市教委によると、古文書などの収蔵資料に被害はなかったという。実況見分の際に現場を訪れた岡田昭雄市長は「貴重な財産を失い、大変残念だ」と語った。
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http://yomiuri.co.jp/national/20170908-OYT1T50058.html
松田家住宅@千曲市八幡 焼失 via kwout
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1 件のコメント:
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