2016年9月26日月曜日
大口病院@慈啓会
國學院大學(こくがくいんだいがく、英語: Kokugakuin University)は、東京都渋谷区東四丁目10-28に本部を置く日本の私立大学である。1920年に設置された。大学の略称は國學院ないしは國大[1]。
日本の徳性、国柄の究明を目的に創立された皇典講究所を母体とする大学である。2010年度事業報告書によると、同年5月時点での学部生は10,297名である。大学名称の表記は、学生スポーツ等でマスメディアでは國學大(国学大)が使用されている。
皇典講究所(こうてんこうきゅうじょ)は、1882年に明治政府が東京に設立した神職の中央機関であり、神道事務局に代わって神職の教育養成機関としての役割を担った[1][2]。日本の神道の研究教育機関[3]。1946年に宗教法人神社本庁の設立ともに解散し、大日本神祇会、神宮奉斎会とともに神社本庁へ統合した[4]。
明治10年(1877年)頃、文明開化時勢の最中、大教宣布の不振、これに続く祭神論争によって、政府内から日本の古典・礼式の研究を目的とした教育機関設立の要望がされ、明治15年(1882年)8月23日、明治天皇はその聖旨により、最も信頼をおいていた有栖川宮幟仁親王をその総裁に任命し[9]、有栖川宮から令旨が奉じられた山田顕義ら内務省高官と、松野勇雄ら数名の国文学者が専ら国典を講究するため[10]として、11月4日、皇典講究所を飯田町に設立した[11]。
設立後も事業の一環として、明治22年(1889年)2月より皇典講究所講演を発刊した[12]。明治23年(1890年)には古事類苑の編纂事業が行われた。また、延喜式でも編纂事業は行われ、昭和6年(1931年)には延喜式撰上1,000年を記念して校訂延喜式が刊行された。内務省の委託を受けて神官・神職の養成を行ったほか、皇典講究所・國學院大學出版部は、神官資格試験の参考書を多く刊行した[13]。
1月25日、大東亜戦争(太平洋戦争)後に、GHQの圧迫により皇典講究所を解散し、財団法人國學院大學を設立。
なお、日本法律学校は、開校当初この皇典講究所の教室を夜間借りて講義を行なっていたが、組織上の繋がりはない。日本大学は皇典講究所との関係性から大正13年(1924年)に神道教師の再教育を目的として神道講座が開講され、神道教派聯合会(後の教派神道連合会)によって神道奨学会が組織された。
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