2016年3月4日金曜日

ネーサン・ティンクラー

豪の最年少ビリオネアが破産

一代で財を成したオーストラリアの石炭産業の富豪、ネーサン・ティンクラー氏(40)が、裁判所命令への異議申し立て期間を過ぎ、破産が正式に決まった。

資産総額が10億豪ドル(約830億円)を超える、オーストラリアで最年少の「ビリオネア」になってから、わずか5年での転落となった。

スポーツクラブや競馬への多額の投資や、財を成していく過程で多くの敵をつくるなどして注目を集めたティンクラー氏は3日、債権者と家族に謝罪するとともに、新聞の取材に対して「背後でシャンパンのコルクが飛ぶ音が聞こえるよ」と語った。

炭鉱業界で電気技師としてスタートしたティンクラー氏は、抜け目がない石炭取引を繰り返して富を築いた。2011年には個人の資産総額が11億3000万豪ドル(約940億円)に上り、オーストラリアの若手富豪のトップとなった。巨万の富でオーストラリアの国民的スポーツ、ラグビーとサッカーに投資し、サラブレッドの飼育場も所有した。

だが近年の石炭価格の下落により、財政状況がひっ迫していた。

ティンクラー氏は豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドに対し「債権者と家族に謝罪したい」と語ったが、石炭に反対する活動家になれば大成功するかもしれないと皮肉を付け加え、さらに「活動家になるかもしれない。そうすれば政府やメディアの全面的な支持を得られるだろうし、それに何も責任を負わなくていいからね」と話した。


AFP=時事 3月3日(木)21時31分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160303-00000042-jij_afp-bus_all











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  6月11日(ブルームバーグ):オーストラリアの資産家ネイサン・ティンクラー氏が居住地をシンガポールに移した。同氏は昨年、自身が保有する約26億豪ドル(約2100億円)相当の鉱業資産の株式交換による売却の指揮を執った。

元電気技師のティンクラー氏(36)は豪石炭会社ホワイトヘイブン・コールの筆頭株主。シティ・パブリック・リレーションズ(シドニー)の社外広報担当者、ティム・アラートン氏は電話インタビューで今回の移住について、ティンクラー氏とアジアの顧客企業や投資家との関係強化につながるとの見通しを示した。

アラートン氏は「彼の投資家や融資業者、顧客は全てアジアにいるため、より近くに居住する必要があると感じている」と説明。ティンクラー氏が率いるティンクラー・グループの本部は豪ブリスベーンにとどめる予定だと述べた。シンガポールの税制が今回の決定の理由の一つとして考慮されたかどうかについてアラートン氏は、ティンクラー氏は分からないだろうと指摘した。

ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)最大手、米フェイスブック の共同創業者エドゥアルド・サベリン氏は、先月の同社の新規株式公開(IPO)に先立ち米国籍を放棄した。この際、同じくアジア市場の近くに居住する必要性を理由として挙げた。ブルームバーグ・ニュースの分析によれば、同氏は米国籍放棄により6700万米ドル(約53億円)以上の節税効果を得る見通しだ。

シンガポールでは資産売却によるキャピタルゲインには課税されず、所得税率の上限は20%。豪州では所得税率の上限は45%で、キャピタルゲインには所得の一部として課税される。

アラートン氏によると、ティンクラー氏は数カ月前に移住を決心した。ほぼ半分は国外で暮らす見通しで、家族もシンガポールに移住する予定だという。移住については豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドが9日に報じている。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5FVMS6KLVR401.html

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