2016年1月15日金曜日

オウム・平田信被告の上告棄却…懲役9年確定へ

オウム・平田被告の上告棄却…懲役9年確定へ
2016年01月14日 19時51分

オウム真理教による目黒公証役場事務長・仮谷清志さん(当時68歳)拉致事件など3事件で逮捕監禁罪などに問われた教団元幹部・平田信被告(50)について、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は、13日付の決定で被告の上告を棄却した。

被告を懲役9年とした1、2審判決が確定する。

1、2審判決によると、平田被告は1995年2月、教団元幹部・井上嘉浩死刑囚(46)らと共謀し、元信者の実兄の仮谷さんを東京都内で拉致。車内で麻酔薬を注射して山梨県内の教団施設に連れ込み、翌日まで監禁。仮谷さんはその後、死亡した。さらに、95年3月に都内で起きたマンション入り口爆破事件と、その直後の教団施設への火炎瓶投げ込み事件に、見張り役などとして関与した。

平田被告は17年近い逃亡の末、2011年の大みそかに警視庁に出頭。1審・東京地裁の公判は、一連のオウム事件では初めて裁判員裁判で行われた。

被告は公判で、仮谷さん拉致事件など2事件について、「ほう助にとどまる」などと起訴事実の一部を否認。しかし1審は14年3月、被告への指示を具体的に語った教団元幹部らの法廷証言などを根拠に、3事件全てで被告の共謀を認定。2審・東京高裁も昨年3月、1審判決を支持した。
2016年01月14日 19時51分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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