野村、アメリカン・センチュリーに1200億円出資

2015年12月22日火曜日

野村、アメリカン・センチュリーに1200億円出資

Business | 2015年 12月 22日 00:21 JST
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野村、アメリカン・センチュリーに1200億円出資

［東京　２１日　ロイター］ - 野村ホールディングス (8604.T)は２１日、米資産運用会社のアメリカン・センチュリー・インベストメンツの株式４１％を約１０億ドル（約１２００億円）で取得することで合意したと発表した。両社はこれにより戦略的提携を行う。

野村は運用商品の供給力を高めるほか、世界最大の米投資信託市場に足掛かりを築く。

野村はカナダの大手銀行、ＣＩＢＣから保有するアメリカン・センチュリーの株式を譲り受ける。野村からは取締役を２人派遣する予定。

アメリカン・センチュリーは１９５８年に設立された独立系の運用会社で、運用資産残高は約１８兆円（約１５００億ドル）。主な顧客は個人や年金基金など長めの投資を行う機関投資家で、主に米国株式のアクティブ運用を得意とする。

野村はグループの戦略として、主力のリテール部門と並んで、アセットマネジメント業務の強化も挙げている。

今後、アセットマネジメント業務は世界的に大きな成長が見込まれ、プライス・ウォーターハウス・クーパーズの調査によると、アジアなど新興国の経済成長や世界的な富裕層の増加を背景に、２０１２年に６３．９兆ドルだった世界中の運用資産残高は、２０２０年に１０１．７兆ドルに拡大する見込み。

なかでも米国はその半分を占める世界最大の運用大国で、野村はこうした巨大市場に足掛かりを持つため、今回の出資に踏み切る。
http://jp.reuters.com/article/nomura-us-investment-bank-idJPKBN0U41VK20151221