戦後７０年談話、公明党の意向反映へ

７０年談話、公明の意向反映へ…首相が調整方針
2015年07月08日 02時06分

　安倍首相は７日、８月に発表する「戦後７０年談話」の内容について、事前に公明党と調整する方針を固めた。

　同日夜、東京都内で会食した同党の山口代表らに、「公明党とも相談する」と伝えた。

　首相は、自民党内の了承手続きや公明党との調整が難航することを警戒し、談話を閣議決定しない方針だ。しかし、公明党の意向を踏まえずに発表した場合、国会審議で「閣内不一致」などと野党に追及される恐れがあることから、事前の調整は必要と判断した。

　公明党は７０年談話について、過去の植民地支配や侵略についての反省やおわびを表明した戦後５０年の村山首相談話と、戦後６０年の小泉首相談話を継承すべきだとの立場をとっている。山口氏は「政府・与党で一定の合意を作った上で、内閣が判断するべきだ」と主張しており、公明党の考え方が談話の内容に少なからず影響を与えそうだ。
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