シベリアの土地 中国貸与で波紋 ロシア保守層、実効支配を懸念 「何のためにクリミアを統合したのか」
【モスクワ=常盤伸】
ロシア・シベリアのザバイカル地方が、国境を接する中国の投資会社に、十一万五千ヘクタールの土地を農地として四十九年間にわたり貸与することで基本合意し、ロシア国内で波紋を広げている。ウクライナ危機をめぐり欧米と対立するロシアのプーチン政権が進める対中経済協力の一環だが、国内では、過疎化が進む広大な極東シベリアが中国に実効支配されるのではとの警戒心があり、保守愛国層を支持基盤とする政権側は対応に苦慮しそうだ。
極東やシベリアに中国の農場は多数あるが、香港の面積を上回る広大な土地が対象となるのは初めて。タス通信によると、同地方の南部を五カ所に分けて貸借し、小麦や野菜の栽培のほか牧畜も予定されている。契約規模は年間二千八百七十万ルーブル。四十九年で約十四億六百三十万ルーブル(約三十二億円)となり、莫大(ばくだい)な財政赤字に悩む同地方には貴重な収入だ。
二十二日付のロシア紙コメルサントによると、極右・自民党のレベジェフ下院副議長は「重要な地政学的問題」だと警告。放置すれば「二十年後にはザバイカル地方知事は中国人になる」と危機感をあらわにし、メドベージェフ首相に対し契約見直しを同地方に働き掛けるよう、議会としてアピールを出す意向を示した。
同地方のイリコフスキー知事は、中国側に土地を貸与する理由として、ロシア国内に大規模な農業投資を行う企業がないと指摘。農業労働者の75%はロシア人を雇用し、環境に配慮することなどで中国側と合意したと述べ、懸念払拭(ふっしょく)に努めている。しかし、近接するユダヤ自治州幹部は同紙に「合法、非合法を含め、さまざまな手法で、同州の80%は中国人にコントロールされている」と指摘した。
大衆紙コムソモリスカヤ・プラウダは「祖国よ、なぜ中国人に畑を渡すのか」との見出しで大きく報道。マスロフ高等経済大教授は同紙で「シベリアで中国への土地貸与が長期的政策になると、中国人の流入が統制不可能になる恐れがあり、慎重に行うべきだ」と警告している。
シベリアのニュースサイト「タイガ・インフォ」によると、二十二日、シベリアの中心都市ノボシビルスクの市民が、ザバイカル地方での土地貸与に反対する署名運動を開始した。プーチン大統領への請願書では「中国人に自国領を分け与えるなら何のためにクリミアを統合したのか」と強調している。
東京新聞 2015年6月23日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015062302000133.html
まあ貴重な「水源」も豊富なようですし当然実効支配でゴーあるね。(爆wwwwwwwww
・・・ってかとっくの昔に北方領土を無条件で日本に返還→援助金ゲットの方がお得だったのでは?全力で罰ゲームをこなしておられるプーチンさん!(爆wwwwwwwwww
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