殺人:60代社長夫妻が死亡…室内に物色の跡か 小豆島
毎日新聞 2015年05月01日 00時47分(最終更新 05月01日 01時03分)
30日午後7時10分ごろ、香川県土庄(とのしょう)町の水道工事会社「喜田水道工業所」の事務所兼住宅の2階で、同社社長の喜田春夫さん(65)と妻加代子さん(63)が倒れていると、119番通報があった。駆け付けた救急隊員や警察官が2人の死亡を確認。同県警は殺人事件とみて捜査を始めた。室内が散らかっており、強盗の可能性もあるとみて詳しく調べる。
県警によると、同社は喜田さん夫婦のほか、女性従業員とアルバイトの男性2人が働いていた。30日朝は喜田さんが事務所に下りてこなかったため、昼ごろになって夫婦が住む2階に声をかけたが、反応がなかったという。
その後、同日夜に従業員らが2階に上がったところ、加代子さんがベッドで横向きに、春夫さんがこたつの中であおむけに倒れており、2人とも頭から血を流していたという。1階事務所と2階住宅は玄関が別で、住宅の玄関に鍵はかかっていなかった。喜田さんは夫婦2人暮らしで、29日午後5時ごろ、知人が喜田さんから電話を受けていることから、事件はそれ以降にあったとみられる。
近所の人によると、道路に水道管を設置する工事などをしていた。近くに住む60歳代の男性は「一緒に食事をしたことがあるが、喜田さんは仕事に熱心な人で、業績も順調のようだった。他人に恨まれるようなタイプではなく、夫婦仲も良かったと思う。このあたりは犯罪が少なく、事件を聞き本当に驚いている」と話した。
現場は小豆島の西部にあり、周囲は人家が少ない。【古川宗、待鳥航志、伊藤遥、深尾昭寛】
http://mainichi.jp/select/news/20150501k0000m040149000c.html
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