架空発注で３億６千万円超…元銀行員らを逮捕
2015年02月11日 19時41分
通信機器販売大手「ネットワンシステムズ」（東京都千代田区、東証１部上場）から現金をだまし取ったとして、警視庁は、同社元幹部で十六銀行元行員の森浩幸容疑者（５４）（岐阜市）と同行元行員の兼松英作容疑者（５０）（岐阜県美濃加茂市）ら男３人を詐欺容疑で逮捕した。
発表によると、森容疑者は、元同僚で当時十六銀行の行員だった兼松容疑者らとともに、２０１１年４月、ネット社が同行から受注した開発業務を営業実態のない業者に架空発注し、３億６７５０万円をだまし取った疑い。森容疑者は「（認否について）保留させてほしい」と供述し、兼松容疑者ら２人は否認している。
ネット社への東京国税局の税務調査で不正が発覚。同社は１３年２月に森容疑者を懲戒解雇し、同３月、不正に引き出された金額が約７億８０００万円に上ると発表していた。同庁は、森容疑者らが０５年２月～１２年１月の間、同様の手口で不正発注を繰り返していたとみている。
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