怪人２８号＠大日本帝国陸軍人脈

グリコ恐喝:「怪人２８号」名で脅迫文　容疑者を逮捕
毎日新聞　2014年11月30日　23時41分（最終更新　12月01日　00時45分）

大手食品メーカー「江崎グリコ」（本社・大阪市西淀川区）の江崎勝久社長（７３）宛てに脅迫文書を郵送、現金を脅し取ろうとしたとして、大阪府警は３０日、住所や氏名不詳の男を恐喝未遂の疑いで逮捕した。男は脅迫文書の中で、この日夕方に東京ディズニーランド（千葉県浦安市）の入場ゲートでの現金の受け渡しを指示。府警と警視庁が捜査員約１５０人態勢で警戒にあたり、付近で不審な男を確保した。男は黙秘しているという。男は４０歳前後とみられる。

逮捕容疑は今年１０月２９日から１１月２５日までの計６回、「怪人２８号」を名乗り、「あれから３０年。いよいよお金も尽きてきた。毒入り危険と騒がれたくなければまたお願いするよ」などの内容の脅迫文書を江崎社長に送り付け、現金を脅し取ろうとしたとしている。

捜査１課によると、脅迫文書は当初、いずれも東京都港区の江崎グリコ品川オフィスに届いた。しかし、社長宛てになっていたため、全て大阪梅田オフィス（大阪市北区）に転送された。江崎社長らが内容を確認し、１通目が届いた１０月３１日に府警本部に脅迫文書を届けた。

脅迫文書はいずれもワープロの横書き。４通目の脅迫文書で、１１月２３日午後５時にＪＲ東京駅改札口で現金３０００万円を受け渡すよう指示された。連絡用のアマチュア無線機の持参と設定する周波数も書かれていたが、この日は誰も現れなかった。５通目で「不穏な動きを察知した」と書かれ要求額を５０００万円に変更。６通目の脅迫文書で、３０日午後５時に東京ディズニーランド入場ゲートで現金を受け渡すよう指示があった。この日午後５時ごろ、最寄り駅のＪＲ京葉線舞浜駅付近で不審な男を発見。職務質問したところ無線機を持っていたため警視庁神田署に任意同行した。

江崎グリコをめぐっては１９８４年３月、江崎社長が誘拐され、現金１０億円と金塊１００キロが要求された。社長が保護された後も、「かい人２１面相」の名で脅迫状などが送り付けられ、店頭などに「どくいり　きけん」と書かれた青酸混入菓子が置かれた。一連の事件は、未解決になっている。

江崎グリコは３０日夜、「事件の発生以降、警察の捜査に全面的に協力してきた。容疑者が逮捕されたと聞き、ほっとしている」とのコメントを出した。
http://mainichi.jp/select/news/20141201k0000m040064000c.html