89歳元ナチス親衛隊員の公訴棄却=証拠不十分と裁判所―ドイツ
時事通信 12月9日(火)20時55分配信
【ベルリンAFP=時事】ドイツ西部ケルンの裁判所は9日、第2次大戦中にフランス中部オラドゥールシュルグラン村で起きたナチスによる住民虐殺に加担したとして起訴された89歳の元ナチス親衛隊の男の公訴について、証拠不十分として棄却した。
親衛隊は1944年6月10日、住民ら642人を殺害。当時19歳だった男は25人の殺害に関わったほか、数百人の殺害を手助けしたとして今年1月に起訴された。
裁判所は声明で「裁判所は入手可能な証拠が犯罪立証に十分かどうかを検討しなければならなかった」と説明。
その結果、公訴棄却を決定したと表明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141209-00000124-jij-eurp
On 12 January 1953, a military tribunal in Bordeaux heard the case against the surviving 65 of the approximately 200 German soldiers who had been involved. Only 21 of them were present, as many were living in East Germany, which would not allow them to be extradited. Seven of them were Germans, but 14 were Alsatians, French nationals of German ethnicity who had been regarded by the Nazis as members of the Reich. All but one of them claimed to have been drafted into the Waffen-SS by force. Such forced conscripts from Alsace and Lorraine called themselves the malgré-nous, meaning "against our will".
アルザスの住民の大部分はドイツ系のアレマン人一派であるアルザス人で、人口130万人の住民がドイツ語の方言であるアルザス語を言語としており、アルザスはドイツ文化において重要な役割を果たしてきた。
王制時代は「ブルボン家に仕えるドイツ人」と呼ばれていた。首府はストラスブール(独:シュトラースブルク)。域内面積は日本の兵庫県(約8,394平方キロメートル)と同じぐらい、人口は鹿児島県(約177万人)とほぼ同程度。南北に細長く展開し、北部がバ=ラン県(「ライン川下流」の意味)、南部がオー=ラン県(「ライン川上流」の意味)にそれぞれ分かれる。
鉄鉱石や石炭を豊富に産出し、ライン川の水運を利用して古くから工業が盛んに行われていたことや、交通の要衝だったことも手伝って長くドイツとフラ ンスの間で領土の獲得競争が繰り広げられてきた。エルザス人(アルザス人)は明らかな異文化であるフランスとは同化せず、一方でドイツにあってはツァーベルン事件に代表されるように一等国民として扱わなかったために、独自のアイデンティティを保ち続けることとなった。
1870年の普仏戦争や第二次世界大戦における1940年の フランス降伏に伴ってドイツに占領されたが、戦後はフランスが再占領し現在に至っている。この間、強引な同化政策が行われたことで、多くの住民はフランス 語とアルザス語のバイリンガルであり、若年層ほどフランス語を多用する。近年になってフランス政府は同化政策を改めたが、フランス語しか話せない若者も少 なくなく、今後の教育方針をめぐる議論は続いている。ヨーロッパ有数の経済地域であるドイツ・ライン川中流域との結びつきを深めており、生活水準はフラン スの中でも高い方に属する。
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