山形、宮城両県にまたがる蔵王連峰で、冬の風物詩・樹氷を生み出す常緑針葉樹「アオモリトドマツ」の葉が、大量発生したガの幼虫に食べられる被害が深刻化している。今後広範囲に木が枯れれば、樹氷の景観に影響が出かねないと関係者をやきもきさせている。
◇135ヘクタール、前例ない規模
このガは蔵王連峰に生息する「トウヒツヅリヒメハマキ」。幼虫は約1センチ、成虫で約1.3センチ。夏から秋にかけ幼虫が針葉樹の葉を食べる。
東北森林管理局によると、被害は昨秋から報告され始めた。山頂付近の約20ヘクタールはほとんどの葉が食われ枝がむき出しになった状態。部分的な被害も入れれば135ヘクタールと、過去に例のない規模になっている。ガが急増した理由は分からず、対応も手探り状態だ。
同管理局によると、富士山麓(さんろく)の人工樹林でも2001年、同じ種類のガによる大規模被害があり、3年たっても改善しなかったため木を伐採したという。
樹氷は、水蒸気や過冷却の水滴が常緑針葉樹に吹き付けられて凍結してできる。国内でも有数の樹氷の原野「樹氷原」として知られる蔵王のほか、八甲田山(青森県)など限られた地域でしか見られない。蔵王周辺ではスキー客だけでも年間40万人が訪れる。
同管理局が10月から本格的に始めた定点観測の結果、被害に遭った一部の木から新芽が出てきたり、枝がむき出しになっていても一部の葉が残っていたりすることが確認できた。同管理局は「自然に立ち直ってくれることが最善。だが、最悪の場合に備えて、専門家を交えて考えていきたい」としている。【前田洋平】
http://mainichi.jp/select/news/20141106k0000m040073000c.html
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