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富士フイルム、オリンパスへの出資も検討=古森社長
2012年 1月 19日 19:20 JST
【東京】富士フイルムホールディングスの古森重隆社長は18日、巨額損失隠し問題で自己資本増強の必要が生じているオリンパスへの支援を検討すると表明した。
古森社長はインタビューで、「医療は社会的責任が非常に強く、(要請があれば)支援を検討する」と述べた。さらに、オリンパスと提携すれば、医療機器やヘルスケア関連事業向け情報技術システムなどの分野でシナジーが予想されると続けた。
一方、オリンパスの高山修一社長は同日、13年間に及ぶ15億ドル(約1200億円)規模の投資損失隠しのために悪化したバランスシートのてこ入れのために資本提携をはじめとする増資の手段を検討することが重要だと述べた。
高山社長はさらに、少なくとも4月後半の株主総会で新取締役会のメンバーが決まるまでは決断は先送りする必要があると語った。
富士フイルムの古森社長は資本提携の可能性を否定しなかったものの、同社がオリンパスと特定の交渉を行っているかどうかについては言及を避けた。
富士フイルムはデジタルカメラやコピー機で良く知られているが、過去10年間に事業分野の抜本的シフトを進めてきた。同社は医療機器やフラットパネルディスプレイ材料といった分野での多様化を図り、従来の写真用フイルム事業の縮小を乗り越えてきた。
医療機器や医薬品、化粧品なども含む同社のヘルスケア関連事業は現在、同社の全売上高の約12%を占めており、10年ほど前に開始したフラットパネルディスプレイ材料事業の売上高は全体の10%に達している。
古森社長は、「ここ10年ぐらいやってきた企業改革はほぼできあがっている」と述べ、現行のいずれの事業分野からも撤回の必要性は感じていないと続けた。
富士フイルムはまた、ここ数年間、新技術の獲得を目指し、事業提携のみならず、企業の合併・買収(M&A)も積極的に行ってきた。
同社は先月、ヘルスケア関連事業強化策の一環として、携帯型超音波診断装置の米ソノサイトの9億9500万ドル(約764億円)での買収で合意に達した。
古森社長は今回のインタビューで、医薬品や情報技術システム開発の技術を含め、ヘルスケア関連での一層の提携やM&A案件の可能性があると予想していることを明らかにした。
日本企業の大半と同様に、富士フイルムも円の続伸で苦戦している。今年度上期の海外での売上高は全体の約55%に達した。
古森社長は、円高の影響がいかに大きいかを考慮すると、業績面では「よくやっている」と述べた。2012年3月期通期の純利益見通しは前年比15%減の540億円、営業利益は同0.1%増の1365億円、売上高は3.3%拡大し2兆2900億円との見通しを示している。
古森社長は日本の「政治のリーダーシップが弱い」ことが現在の円高の主因だとの見方を示し、「国にはもっとがんばってもらわないと」と語った。
その上で、ドル相場の適正水準は1ドル=85~90円だと考えていることを明らかにした。対円でのドル相場は現在、1ドル=76.68円となっている。
さらに同社長は、現在の円水準では国内事業をこれ以上、海外に移転する意向はないと話し、同社の製品組み立て事業の大半は既に海外拠点で行われていると説明した。
ただ、円高が一段と進行し、その結果、同社利益が現在の水準から半減するような場合には、現在の国内事業を維持することは難しくなろうと明らかにした。
日本のテクノロジー企業の多くにとっては、ユーロ圏の債務危機も大きな懸念材料となっている。ユーロ圏の景気減速は、欧州向け輸出の多い中国をはじめとする新興経済に影響を与える可能性があるためだ。
古森社長は、富士フイルムの事業のなかでも、医療関連事業は現在の欧州の経済状況から最も圧迫されている分野だとの見方を示した。
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何かwktkな流れになってきましたなあ・・・(爆wwwwwwwwwwww
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米化学大手デュポンの工場で爆発、4人死亡 事前に化学物質漏えい
http://www.afpbb.com/articles/-/3031864
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