北米武徳会( Military Virtue Society of North America)1931年、カリフォルニア州アラメダ郡アルヴァラードに本部を置いて設立。武士道の訓えを北米在住の日系人に行き渡らせ、根付かせることを目的の一つとした。この極めて国粋主義的・軍国主義的な組織は、日系の少年たちに剣道・柔道・相撲を通じて「武徳」を教えることを主に創設された。
拙訳で恐縮。その10年後の1941年12月、真珠湾前夜@アメリカの公開文書の一部を抜粋(『~』内は強調された箇所。)【Military】 米国内の数多くの様々な日本の組織の中で、米国の国益に対し非常に活発で破壊的であるのは、『 在ロスアンジェルスの南加帝国軍友団(the NANKA TEIKOKU GUNYUDAN)・日本海軍協会(NIPPON KAIGUN KYOKAI)・愛国団体桜会(SAKURA KAI)、カリフォルニア、アルヴァラードの北米武徳会(HOKUBEI BUTOKU KAI)・サンフランシスコの北米兵役義務者会(the HOKUBEI HEIEKI GIMUSHA KAI)のような軍に関連した組織である。』『これらの組織は極度の愛国主義で、最近まで日本の戦争軍資金に多額の寄付をしていた。南加帝国軍友団(the NANKA TEIKOKU GUNYUDAN)、日本海軍協会(NIPPON KAIGUN KYOKAI)、桜会(SAKURA KAI)の会員は、日本軍の退役軍人や予備役兵であるとの疑い』がある。それらは合衆国内で日本当局と緊密に作戦をたてており、逮捕されたタチバナ(立花止)少佐は、うち二団体(日本海軍協会、桜会)とロスアンジェルスの水交社から東京に送るための情報提供を受けていたと明らかにした。 それら会員は、比較的経年の浅い北米武徳会(HOKUBEI BUTOKU KAI)と北米兵役義務者会(HOKUBEI HEIEKI GIMUSHA KAI)のようなグループから引き抜かれたが、それでもなお日本主義(Japanese principles)、特に現在の東京の軍事政権の拡張路線に忠実であった。この二つの組織はともに内部摩擦が指摘されている。 保守要素が支配的な支部では軍事活動から一歩身を引く傾向があり、そのうち数か所は日本の本部からの提携をまったく切り離したものがある。その一方で、過激分子が支配維持している支部は、軍事的スポーツや現地の諜報活動への参加者が著しく増加しており、また本国政府と協力関係がより近づいているのは注目に値する。 これら組織の多くの地方支部は疑いの目を背けさせるため、ここ最近2,3カ月の間に名前を変えている。アメリカと日本が戦争になった時、『この日系組織は、現在の活動拠点において重要なスパイ活動及び破壊活動の役目を委ねられるのは確実である』。
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北米武徳会( Military Virtue Society of North America)
1931年、カリフォルニア州アラメダ郡アルヴァラードに本部を置いて設立。
武士道の訓えを北米在住の日系人に行き渡らせ、根付かせることを目的の一つとした。
この極めて国粋主義的・軍国主義的な組織は、日系の少年たちに剣道・柔道・相撲を通じて「武徳」を教えることを主に創設された。
拙訳で恐縮。その10年後の1941年12月、真珠湾前夜@アメリカの公開文書の一部を抜粋
(『~』内は強調された箇所。)
【Military】 米国内の数多くの様々な日本の組織の中で、米国の国益に対し非常に活発で破壊的であるのは、『 在ロスアンジェルスの南加帝国軍友団(the NANKA TEIKOKU GUNYUDAN)・日本海軍協会(NIPPON KAIGUN KYOKAI)・愛国団体桜会(SAKURA KAI)、カリフォルニア、アルヴァラードの北米武徳会(HOKUBEI BUTOKU KAI)・サンフランシスコの北米兵役義務者会(the HOKUBEI HEIEKI GIMUSHA KAI)のような軍に関連した組織である。』
『これらの組織は極度の愛国主義で、最近まで日本の戦争軍資金に多額の寄付をしていた。南加帝国軍友団(the NANKA TEIKOKU GUNYUDAN)、日本海軍協会(NIPPON KAIGUN KYOKAI)、桜会(SAKURA KAI)の会員は、日本軍の退役軍人や予備役兵であるとの疑い』がある。それらは合衆国内で日本当局と緊密に作戦をたてており、逮捕されたタチバナ(立花止)少佐は、うち二団体(日本海軍協会、桜会)とロスアンジェルスの水交社から東京に送るための情報提供を受けていたと明らかにした。
それら会員は、比較的経年の浅い北米武徳会(HOKUBEI BUTOKU KAI)と北米兵役義務者会(HOKUBEI HEIEKI GIMUSHA KAI)のようなグループから引き抜かれたが、それでもなお日本主義(Japanese principles)、特に現在の東京の軍事政権の拡張路線に忠実であった。この二つの組織はともに内部摩擦が指摘されている。 保守要素が支配的な支部では軍事活動から一歩身を引く傾向があり、そのうち数か所は日本の本部からの提携をまったく切り離したものがある。その一方で、過激分子が支配維持している支部は、軍事的スポーツや現地の諜報活動への参加者が著しく増加しており、また本国政府と協力関係がより近づいているのは注目に値する。
これら組織の多くの地方支部は疑いの目を背けさせるため、ここ最近2,3カ月の間に名前を変えている。アメリカと日本が戦争になった時、『この日系組織は、現在の活動拠点において重要なスパイ活動及び破壊活動の役目を委ねられるのは確実である』。
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