2013年2月10日日曜日

ヤマト樹脂光学とりそな銀行とケイマンのP.O.Box309GT








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【衝撃事件の核心】
「融資のプロ」を欺き1千億円超を借り入れ 「ワンマン女社長」の手口とは…
2013.2.9 12:00 (1/3ページ)

医療機器の販売取引をでっち上げ、メガバンクを含む8つの金融機関から1000億円を超える巨額な融資を引き出していた女が今月1日、警視庁捜査2課に詐欺容疑で逮捕された。コンタクトレンズなどの医療機器販売会社「ヤマト樹脂光学」(破産)元社長、久保村広子容疑者(79)。ワンマン経営で知られたが、実態は融資金を運転資金に回す「自転車操業」だった。長年にわたって「融資のプロ」をだまし続け、汚職事件で摘発された過去も持つ女の手口とは…。(原川真太郎、太田明広)



病院に積極営業…「スゴ腕社長」で業界大手に

「防衛医科大病院に医療機器の納入が決まった。商品を仕入れる資金を融資してもらえないか」

平成20年2月。りそな銀行の担当者に向かって、久保村容疑者は自信満々の表情でこう持ち掛けた。

民間信用調査機関によると、ヤマト社は昭和41年創業のコンタクトレンズ製造・販売の老舗。当時は医療機器販売なども手広く手掛けていた。久保村容疑者は各地の公立病院などに積極的な営業活動を展開し、業界大手に押し上げた「スゴ腕女性社長」として知られた存在だった。

捜査関係者によると、実はりそな銀がヤマト社に融資を行うのは、この時が初めてだった。久保村容疑者から依頼を受けた元銀行員のブローカーが、りそな銀側に「いい融資先がある」などとヤマト社を紹介したことがきっかけだった。

防衛医大病院からの受注明細書など必要な書類はきちんとそろっていた。担保として、ヤマト社が別の大学病院に医療機器を納入する際の売掛金もあった。りそな銀側は久保村容疑者をすっかり信用し、同年3月に40億円を融資した。

しかし、間もなくして、ヤマト社が防衛医大病院に医療機器を納入する事実はなく、担保となった大学病院への売掛金も存在しなかったことが判明する。

不良債権抱え粉飾決算…「単純な手口」見抜けず

捜査関係者によると、ヤマト社は平成15年ごろから10億円以上の不良債権を抱えるようになり、取引先や関連会社との間で架空の売掛金を計上するなどの手口で決算内容を粉飾するようになった。

金融機関にはこの水増しした売上高を提示するとともに、過去に医療機器の納入などを受注した医療法人や大学病院との間で交わした契約書や明細書を偽造して架空の取引をでっち上げ、融資を受けるようになったのだ。

金融機関との融資交渉には必ず本人自らが出向き、周囲からは「ワンマン」「久保山商店」などと揶揄(やゆ)されていた久保村容疑者。こうした手口による融資は約5年間にわたって続けられ、りそな銀を含む8つの金融機関から計約1150億円に上った。

ヤマト社はなぜ架空取引による巨額融資を受け続けることができたのか。

通常、銀行が融資を行う場合、担保として差し入れられている債権が譲渡されたことを債務者側に通知する文書を送付する。

捜査関係者によると、久保村容疑者は、融資の際に「借金していることが取引先に知られると信用不安につながるので、債権譲渡通知書は送らないでほしい」などと依頼。取引が架空であることが露見しないようにしていたという。

りそな銀と同様にヤマト社に数十億円を融資していたメガバンク関係者は「今考えると単純な手口だが、見抜けなかったことは恥ずかしい」と打ち明ける。

りそな銀がだまされたことに気づいたのは融資の約4カ月後。返済が滞ったため、同行が担保の債務者である大学病院に問い合わせたところ、売掛金が存在しないことが発覚した。

捜査2課は今月1日、りそな銀から不正融資を受けたとして、詐欺容疑で、久保村容疑者を逮捕した。

高級すし店で接待攻勢…医療現場の「闇」

外向きに粉飾した決算とは裏腹に、ヤマト社の経営は文字通り「火の車」に陥っていた。

りそな銀が融資を行った20年3月期の決算報告書によると、売上高約680億円、経常利益約25億円となっていたが、実際には売上高は100億円ほど。金融機関からの借り入れ総額は計約250億円に達していたという。

なぜ虚飾まみれの資金調達を続けなくてはならなかったのか。背景には、医療現場における受注をめぐる過剰な接待・賄賂攻勢という現実がある。

業界関係者は「医療機器や製薬会社の担当者が、受注先の医師を料亭などで接待したり、現金や商品券をこっそり渡したりすることは、以前は日常的に行われていた」と指摘する。

ヤマト社も取引先の医療関係者を海外旅行に招待したり、高級すし店やクラブで頻繁に接待したりしていたという。

りそな銀の融資から間もなく、「闇」が一気に噴出する。20年7月、ヤマト社がコンタクトレンズ用消毒液の使用期限を偽装していたことが発覚。翌8月上旬には同社が東京地裁に破産を申請した。

極め付きは同月下旬。国立身体障害者リハビリテーションセンター病院の医療機器選定をめぐって元部長に賄賂を渡したとして、久保村容疑者が捜査2課に贈賄容疑で逮捕されたのだ。

久保村容疑者はその後、りそな銀を欺く「舞台装置」として使った防衛医大病院でも過去に同様の不正を行ったとして、再逮捕される。結局、一連の汚職事件で久保村容疑者は懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を受けた。

今回の逮捕後、「返済の見込みはあった」などと容疑を否認している久保村容疑者。金融機関はいまだに計約170億円が回収できておらず、当然ながらそのめどは立たないという。りそな銀も約20億円が返済されないままだ。捜査幹部はあきれたように言う。

「よくもこれだけ嘘を突き通せたものだ」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130209/crm13020912010002-n3.htm

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ケイマンを見たらどろぼうと思え。

ご近所 さんのコメント...

前から思ってたけどポルシェにもその車名、、、