2008年9月25日木曜日

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は本来ウンコ偽装術なんだけど

クレジット・デフォルト・スワップ (Credit default swap) とは、クレジットデリバティブの一種で、債権を直接移転することなく信用リスクのみを移転できる取引である。最も取引が盛んなクレジットデリバティブのひとつ。頭文字をとって CDS と呼ばれることが多い。銀行の自己資本比率を高める対策の一環として利用されるケースも多い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%97


他のデリバと違いCDSは実際にやってないので
詳しくは無いのですが、
要するにですね、
本来はジャンク債とか格付けの低いデフォルトしそうな債券の元本リスクをヘッジする取引で保険みたいなもんなんですが・・・

ある意味CDSは格付けの低い債権を投資家に無理矢理はめ込むために開発されたみたいなもんでして、まあヤバイ債券ほどCDS取引がお盛んだったりすると聞いてます。

例えばロシアの銀行が発行してる債券の元本を保証するCDSとか・・・(爆w

例えば・・・

ヤバイ発行体→ウンコ債券発行→LEH→ウンコ債券+CDS→アフォ投資家
                 ↑
HFund→CDS→AIG → CDS --  


要するにですねCDSってのはカウンターPがあって成り立つOTCなわけで
同じスペックのCDSでもCPが違えば売りと買い両建てでも元本が相殺されずダブルカウントされちゃうわけです。上記のスキームだと3倍かな?(w

だからウンコ債券の発行額以上のCDSが出回っちゃって想定元本の総額が膨れ上がってるわけです。

、、、(w

しかしですね・・・

その債券を保有せずにCDSのみを投機目的で購入しちゃったりしてる強欲な輩も存在するんですね・・・(w
それだけじゃなくCDSを買っといて、上場会社ならその株を売り崩してCDSの値上がりで儲けるとか倒産に追い込み元本をいただくなんて事も可能なんですね。(w

まあ大雑把で適当ですけどここら辺りを押さえとかないとわけ分からんのが所謂米国発グローバル金融危機です。(w

CDSのミスプライスは甘すぎる伝統的なクレジット・アナリシス由来のデフォルトプロバビリティーのパラメターだとおいらは思いますね。

金融工学はやっぱ所詮学問。(w
ストリートワイズなトレーダーのインプットがあってこそ
初めて実践に耐えうるものになる
・・・と昔、ノーベル賞を受賞された金融工学のせんせに幾度も助言したんですが
やっぱ理解されずその後、大騒動に発展しちゃったんですよね。(爆w

しかし誰かさんみたいに金融工学を理解せずに語る金融経済ってのもウンコですね。(爆w

反米カルト信者が直視できない厳しい現実(w

それにしても先日の原油先物のSettlement価格操作は酷かったですね。
ありゃ調査するべきでしょ。(爆w
http://antikimchi.seesaa.net/article/107051088.html


     ↓

NY原油:相場操縦疑惑、22日の先物取引で・当局が調査開始…過去最大の上昇幅を記録 [08/09/24]

 【ニューヨーク=山本正実】米商品先物取引委員会(CFTC)は23日、ニューヨーク商業取引所での22日の原油先物取引に相場操縦の疑いがあるとして調査に入った。ブルームバーグなど米メディアが報じた。

 22日は、テキサス産軽質油(WTI)の10月渡しの価格が一時、前週末比25・45ドル高の1バレル=130ドルちょうどまで上昇し、過去最大の上昇幅を記録した日だ。

 終値も同16・37ドル高の1バレル=120・92ドルとドルと、いずれも1日の上昇幅としては過去最大だった。取引所の値幅制限を超えて電子取引が中止されるなど混乱した。

▽News Source YOMIURI ONLINE(2008年9月24日20時17分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080924-OYT1T00615.htm


リーマン・ブラザーズやAIGなど、FBIが詐欺容疑で捜査に着手 [09/24]

 【ワシントン23日共同】米メディアは23日、サブプライム住宅ローン問題に絡み資産を偽った疑いがあるなどとして、連邦捜査局(FBI)が詐欺容疑で、経営破たんした証券大手リーマン・ブラザーズなどの捜査に着手したと伝えた。

 サブプライム問題では大手金融機関の刑事責任を問う動きが続いており、FBIの捜査対象となった金融機関は26に上るという。

 新たに捜査対象となったのはほかに、政府が救済した保険大手アメリカン・インターナショナル・ グループ(AIG)や、政府管理下に置かれた政府系住宅金融大手の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と
連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)。捜査は初期段階で、法人のほか経営陣も捜査対象になっているもようだ。

 今回捜査対象に浮上した4社はサブプライム問題の深刻化で相次いで経営危機が表面化。 米政府が7000億ドル(約75兆円)の公的資金で不良資産を買い取る金融安定化策を提案する直接のきっかけになった。
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008092401000420.html


2 件のコメント:

A- さんのコメント...

複雑な計算を幾らしたって、結局最後は金を払うのか払わないかですからね。
ノーベル賞も凄いには違いないけれど、前にも増して大してありがたみの無いモノになって来てますね。

奈々氏 さんのコメント...

>>それだけじゃなくCDSを買っといて、上場会社ならその株を売り崩してCDSの値上がりで儲けるとか倒産に追い込み元本をいただくなんて事も可能なんですね。(w
なるほど、確かに、そういうこともありですね。凄いレバレッジ効果ですねw