2022年5月24日火曜日

ポックスウイルスを遺伝子組み換えした腫瘍溶解性ウイルス CF33-hNIS(Vaxinia)

  サイエンス

がんを治療するためにウイルスを患者に注入する臨床試験が進行中

2022年5月、「がん細胞を死滅させる特殊なウイルス」をがん患者に注入する臨床試験を開始したと、がん免疫療法の研究開発を行うバイオテクノロジー企業・Imugeneと非営利臨床研究センターのCity of Hopeが発表しました。

Imugene and City of Hope Announce First Patient Dosed in Phase 1 Trial to Test Cancer-Killing Oncolytic Virus Against Solid Tumors
https://www.cityofhope.org/city-hope-and-imugene-announce-first-patient-dosed-phase-1-trial-test-cancer-killing-oncolytic

First Patient Injected With Experimental Cancer-Killing Virus in New Clinical Trial
https://www.sciencealert.com/first-patient-injected-with-experimental-cancer-killing-virus-in-new-clinical-trial

City of Hopeが開発してImugeneにライセンスを供与している「CF33-hNIS(Vaxinia)」という薬剤候補は、がん細胞を選択的に殺すように遺伝子組み換えされた腫瘍溶解性ウイルスの一種です。CF33-hNISはポックスウイルスを元にしており、感染したがん細胞内で自己複製し、細胞が破裂すると共に抗原として作用するウイルス粒子を放出します。このウイルス粒子が免疫系を刺激することで、付近のがん細胞を選択的に攻撃させるとのことです。

研究チームはすでにCF33-hNISの動物実験を行っており、CF33-hNISが結腸がん・肺がん・乳がん・卵巣がん・膵臓がんなどの腫瘍を縮小させることが示されています。City of Hopeで医療腫瘍学・治療法研究の主任研究員を務めるDaneng Li医師は、「私たちの以前の研究は、腫瘍溶解性ウイルスが免疫系を刺激してがんに反応して殺すことに加え、免疫チェックポイント阻害薬を含むその他の免疫療法に反応しやすいように免疫系を刺激することが実証されています」と述べています。

2022年3月にCF33-hNISの第I相臨床試験を開始する承認を受けていたCity of HopeとImugeneは、5月17日に「最初の患者にCF33-hNISを投与した」と発表しました。第I相臨床試験では、まずCF33-hNISの安全性と副作用の忍容性について確かめるため、低用量の実験的治療が行われるとのこと。

第I相臨床試験の被験者は合計で100人が予定されており、全員が転移性または進行性の固形腫瘍を有する成人で、過去に少なくとも2つ以上の標準治療を受けていることが条件となっています。試験に登録された被験者は、腫瘍への直接注射または静脈内注射で低用量のCF33-hNISが送達され、有害作用の頻度や重症度などのデータが記録される予定です。

早期の実験実験結果でCF33-hNISの安全性と忍容性が高いと考えられた場合、既存のがん免疫療法で使用されているペムブロリズマブとの相互作用なども調査されるとのこと。CF33-hNISにより腫瘍がどの程度小さくなったのかといった副次的な指標も後日分析される予定ですが、臨床試験は2年間を要するとみられており、詳細結果が判明するのはもう少し時間がかかるとみられています。

もしCF33-hNISを用いた治療法がアメリカ食品医薬品局(FDA)によって正式に承認されれば、ステージ4まで進行した悪性黒色腫(メラノーマ)の治療法として認可されている「talimogene laherparepvec (T-VEC)」と呼ばれるウイルスを用いたものに続き、2例目のウイルスを使ったがん治療法となります。

https://gigazine.net/news/20220524-cancer-killing-virus-clinical-trial/

 

→CF33-hNISはポックスウイルスを元にして

→CF33-hNISはポックスウイルスを元にして

→CF33-hNISはポックスウイルスを元にして


ポックスウイルスはレンガ型あるいは卵形をしたウイルスであるが、全長が220-450nmもある(→インフルエンザウイルスヒト免疫不全ウイルスではだいたい100nmほど)大きなDNAウイルスである。また、通常のDNAウイルスは感染細胞の酵素を借りて核内で増殖するが、ポックスウイルスはDNA複製に必要な酵素のほとんどを自前で持っているため、細胞質内で増殖を行う。

分類


まあこれでVaxinを接種した「地球の癌細胞」が全て消えるかもしれんね。(爆wwwwwwwwww 


2022年5月23日月曜日

米NIH サル痘の出所に関する重要な情報を意図的に隠ぺい




2022年5月23日月曜日

Monkey Pox or Monkey Business?




2022年5月23日月曜日

日本では1976年以降の出生者(46歳以下)にはサル痘に対する免疫力が無い件



6 件のコメント:

花哥 さんのコメント...

刺激的な記事を有難うございました。深掘りしてみましたよ・・・。

もしかして、最近の猿痘の原因?

First human patient is injected with 'revolutionary' cancer-killing virus
By Sophie Curtis For Mailonline
17:01 23 May 2022, updated 17:01 23 May 2022
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-10846211/First-human-patient-injected-revolutionary-cancer-killing-virus.html
Scientists have injected the first human patient with a new 'cancer-killing virus'
The virus, known as Vaxinia, has been shown to shrink solid tumours in animals
Tests show it reduced the size of colon, lung, breast, and ovarian tumours
It also primed the patient's immune system for immunotherapy treatment


A Study of CF33-hNIS (VAXINIA), an Oncolytic Virus, as Monotherapy or in Combination With Pembrolizumab in Adults With Metastatic or Advanced Solid Tumors - Full Text View - ClinicalTrials.gov
ClinicalTrials.gov Identifier: NCT05346484
Recruitment Status : Not yet recruiting
First Posted : April 26, 2022
Last Update Posted : April 26, 2022
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT05346484

Brief Summary:
This is an open-label, dose-escalation, multi-center phase I study evaluating the safety of CF33-hNIS (hNIS - human sodium iodide symporter) administered via two routes of administration, intratumoral (IT) or intravenous (IV), either as a monotherapy or in combination with pembrolizumab in patients with metastatic or advanced solid tumors.

中略

Detailed Description:
CF33-hNIS, a novel chimeric orthopoxvirus, will be administered as a monotherapy or in combination with pembrolizumab to assess the safety and efficacy of the treatment regimens as well as immunological changes in the tumour microenvironment.

後略

ん?
>CF33-hNIS, a novel chimeric orthopoxvirus

>CF33-hNIS, a novel chimeric orthopoxvirus

大事な箇所なので2度書きました。


ぐぐるせんせに聞いてみました。
orthopoxvirus


Orthopoxvirus - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Orthopoxvirus

ん?
Orthopoxvirus phylogeny

ん?
By sequence

ん?
By gene content

ん????
Distribution
Some orthopoxviruses, including the monkeypox, cowpox, and buffalopox viruses, have the ability to infect non-reservoir species. Others, such as ectromelia and camelpox viruses, are highly host-specific. Vaccinia virus, maintained in vaccine institutes and research laboratories, has a very wide host range. Vaccine-derived vaccinia has been found replicating in the wild in Brazil, where it has caused infections in rodents, cattle, and even humans.[5] Following the eradication of variola virus, camelpox has become one of the most economically important Orthopoxvirus infections due to the dependence of many subsistence-level nomadic communities on camels.


ご参考
コナン 『あれれー?おかしいぞー?』 - YouTube
https://m.youtube.com/watch?v=BnHYCZqyZKY

GABRIEL さんのコメント...

> CF33-hNISはポックスウイルスを元に


DEATH汁勇者の皆様には
左様でございまして(苦

然りとてDEATH汁未接種では
どうなる事になるやら()


まあ確実に癌細胞は無くなりますぬ

ミネ さんのコメント...

イスラエルのとは違ったアプローチということかちらね

施して何年で★になるのか
何年もしないのかw

★になるなら癌持ちがいなくなるし
★になる前に癌は消すのが流儀になるということだよね
癌以外で★になればいいって話しですねwwwwwwwwwww

免疫に
働かざる者食うべからずやるバカしんでしまえ なんですよ と

匿名 さんのコメント...

アイ・アム・レジェンドかな?
確か主演はウィル…( ゚д゚)ハッ!

花哥 さんのコメント...

西洋医学のバカっぷりを見ていると、外科手術以外は信用できなくなったので、漢方での対策について調べてみたので共有します。

天然痘と麻疹への治療には伝統的に共通点があった。他の生薬との配合の仕方に違いがある。現代の化学で言うところの、触媒に相当する考え方を漢方薬の文脈に於いて理解することが重要である。

以下、漢文ヲタ兼英語ヲタのオイラから、ここに集う皆様向けの熱いヲタクネタ。どぞ〜。

伝統的に麻疹の治療薬として用いられてきた生薬配合の中心となる生薬は、ラテン語学術名「Lithospermum erythrorhizon」という植物の根であり、伝統的には「紫草」または「硬紫根」として使用されているものである。

中国大陸において伝統的には、「Lithospermum erythrorhizon」の根を中心に方剤した薬剤を天然痘の治療薬として用いた実績がある。但し、実際の方剤方法は、実際の患者の個別の状況に応じて変えるので、単一の方剤方法は存在しない。

現代的な視点での方剤の考え方については、例えば下記の文書を参照。

陳潮祖(1975)『中医治方与方剤』人民衛生出版社

近代以前の伝統的な方剤の考え方については下記の文書を参照。これは江戸時代後期の日本の医師が必ず読んでいた文書。

清の吳儀洛『本草從新』
清の黃求綉『本草求真』

但し、現代的な視点で解説した文書は、生薬の組合せ毎の効能の解説または具体的な分量の記述に終始する嫌いがあり、何故その組合せで配合するのかに関する古代人の意図を汲んでいないものが多いため、必ず、その生薬に関する文言文資料を参照すること。

例えば、麻疹の治療薬としての紫根について深い理解を得るためには、明の王肯堂が著した『證治準繩』、陳實功が著した『外科正宗』、清の張璐が著した『張氏醫通』、および謝玉瓊が著した『麻科活人全書』を必ず参照すること。


ヤバい病原体であればあるほどに、それに対する治療薬もヤバい劇薬になる。下手に使用すると★になる。ひとつのアプローチの方法は、服用薬の場合、治療薬として用いる濃度のものを50倍以上に薄めて服用し(希釈服用は予防薬としての利用)、徐々に濃度を上げて身体を慣らして行く。

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ざっと見てみたところ、配合に用いられる生薬の多くは薬事法の規制の対象外なので、その範囲に於いて、ハーブ茶の愛好家として個人的趣味の範囲内で希釈服用を行うことは合法。

花哥 さんのコメント...

紫草に関する原初的な考え方。迷子になったら明の李時珍の本草綱目に戻る。解釈に関わってきますので、私自身による書き下し文は付けません。各人の責任でどぞ〜。

念のために漢文を白文のまま読めるようになるための参考書例を挙げておきますね。

西田太一郎(1980)『漢文の語法』

但し、西田(1980)は絶版であり、入手が困難。尤も、西田(1980)の元ネタは下記の文書。

松下大三郎(1927)『標準漢文法』
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1146353

松下せんせの本は著作権が切れているので、国立国会図書館のサイトに於いて電子化されたものが無料で公開されている。にしだせんせ!松下せんせの本をパクるなよ!という感じである。だからにしだせんせの本は絶版になったのでしょうけれど。★になった後で後世に恥を晒すのも中々アレですな。上記の松下せんせの本文中の説明に対して、「詭弁を弄す」とか「実は愚説だ」とかいう元の持ち主の書き込みがあって笑える。

因みに、今の中国人は、例えば王力(2018)『古代漢語』などを用いて高校で文言文を学ぶ。漢文ヲタの私も手許に持っているが、非常に充実した内容である。この本は元々は1962年に発行されたものを拡充させたもの。

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本草綱目
https://ctext.org/wiki.pl?if=gb&res=8

明の李時珍による。それ以前に世に出ていた過去の文書の記載内容を李時珍が体系的に纏めた上で、更に補足して行った。基本的な考え方は次の通り。草之一。

其功長於涼血活血,利大小腸。故痘疹欲出未出,血熱毒盛,大便閉澀者,宜用之。已出而紫黑便閉者,亦可用。若已出而紅活,及白陷大便利者,切尤為有益。又曾世榮《活幼心書》云︰紫草性寒,小兒脾氣實者猶可用;脾氣虛者反能作瀉。古方惟用茸,取其初得陽氣,以類觸類,所以用發痘瘡。今人不達此理,一概用之,非矣。

====注意====
私の手許にある本草綱目では、上記の「切尤為有益」の箇所が「切宜忌之」となっており、異同がある。このWeb上のテキストは四庫全書に掲載された文言に基づいている一方、私の手許にあるテキストは1593年に胡承龍が出版した金陵本に基づいている。
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本草求真
https://ctext.org/wiki.pl?if=gb&res=843091

上編卷五血劑に於いて次の様に基本的な考え方が纏められている。本草求真は、本草綱目の増補を目的とした書物。

痘瘡血熱毒盛、二便閉澀者、治當用此。俾血得寒而涼、得咸而降、得滑而通、得紫而入、血涼毒消、而二便因以解矣。奈世誤以為宣發之藥、不論毒閉與否輒用、殊失用藥意義矣。
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