2018年11月5日月曜日

SUITSの織田+鈴木 vs. リーガルVの米倉は米倉の勝利

「東京ラブストーリー」(1991年:フジテレビ)以来、27年ぶりに織田裕二(50)と保奈美(52)が“月9”で共演! との鳴り物入りで10月8日にスタートした「SUITS/スーツ」(同前)。初回視聴率は14.2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区:以下同)と好発進を切ったものの、回を重ねるごとに数字は下がる一方……。

一方、好評だった医療ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日)を打ち切り、同じ米倉涼子(43)主演で10月11日より開始した「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」(同前)。こちらも初回15.0%と上出来で、いまなお好調を維持している。

同じ弁護士ドラマなのに、なぜこうも違うのか? 



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まず、織田の「SUITS」は、米国で放送されている同名人気ドラマを原作とする日本版。彼の役どころはヤメ検の凄腕弁護士。自信家で勝つためには手段を選ばず、法に抵触することもいとわないキャラは、米オリジナルと一緒である。そして、弁護士資格は持っていないが六法全書が全て頭に入っているという、記録力抜群の新米“ニセ”弁護士役にHey!  Say!  JUMPの中島裕翔(25)が起用された、いわゆるバディ物だ。

初回15.0%から第2話(10月15日)11.1%、第3話(10月22日)10.3%、そして第4話(10月29日)は8.9%と、着実に数字を落としている。

他方の米倉「リーガルV」は、「ショムニ」シリーズ(98年~:フジテレビ)、「ウォーターボーイズ」シリーズ(03年~:フジテレビ)、「華麗なる一族」(07年:TBS)なので知られる脚本家・橋本祐志(56)のオリジナル作品だ。弁護士ものではあるものの、米倉は資格を剥奪された元弁護士で、弁護士事務所の管理人という立場。その事務所には、高橋英樹(74)や林遣都(27)、勝村政信(55)などの弁護士たちがおり、彼らと事件を解決する設定である。

初回15.0%は、第2話(10月18日)には18.1%にまで跳ね上がり、日本シリーズ中継で一週おいて、第3話(10月25日)は15.9%と、同じテレ朝の「相棒」シリーズに勝るとも劣らぬ人気ぶりだ。

■織田も中島も“汗をかかない”

この差はいったいどこから出たのか。民放プロデューサーが分析する。まずは「SUITS」から。

「『SUITS』の第1話は、オリジナルをかなり意識した作りで、ストーリーもほぼそのまま。だから結構面白くて、期待できると思いました。フジも喜んでいるだろうな、と。しかし、2話に進んで、オリジナル感を出したとたんに、メッキが剥げた。とにかく、安っぽいんですよ、日本版は。オフィスのセットから、役者、そして肝心の事件までセクハラ、パワハラと一気にチープになった。本家は世界中でヒットし、すでにシーズン7まで放送された大人気番組です。大企業を乗っ取っとるとか、切った張ったの世界で、ガブリエル・マクト(46)演じる凄腕弁護士(日本版では織田)とパトリック・J・アダムス(37)の天才青年(同じく中島)が、2人ともやり手であることが面白い。時には敵対したり、喧嘩もしながら、それぞれの事件を扱う中で、両者の事件がうねるように絡んでいくという重奏感が出てくる。しかし日本版は、まったく似て非なるもので、東大からハーバード大へ進んで企業裁判の第一人者という“織田”弁護士から、その凄腕をまだ見せてもらえていない。天才青年の“中島”ニセ弁護士も、六法全書を覚えていたくらいで、その後は天才ぶりを感じさせてもらえない。あくまで織田に従う新米で、2人にはバディ感もありませんね」

そして「リーガルV」はといえば、

「番組スタートまでは“XがVに変わっただけ”とか言われていた『リーガルV』ですが、むしろそれは、『ドクターX』のお得意様をキープしようとしたテレ朝の戦略が当たったのだと思います。こちらは弁護士資格を剥奪された元弁護士だから、自分では活動ができないため弁護士事務所を立ち上げるわけです。そこで弁護士たちは、米倉女王にアゴで使われるわけですが、あの高橋英樹ですら動き回り、走り回って、汗をかいて、事件解決へと奮闘する。そこで視聴者にはカタルシスがうまれるんです。女王様は、ここぞという時の見せ場に登場し、基本はチームプレイに重きが置かれている。うまくできています。逆に『SUITS』には、それがない。織田はもちろん新米の中島も、数秒間、資料を見るだけで、汗をかかないんです。これではストーリーに、感情移入のしようがない」

それにしても、ここまで数字が下がるとは……。

「視聴者を侮ってはいけませんよね。ストーリーに入り込めなくなると、織田のオーバーな身振り手振りは、なぜ外人みたいなのかとか、下手な翻訳劇を観せられているかのようなセリフも、観ているこっちが恥ずかしくなってくる。“この窓からたたき落とされたくなかったら、彼女を説得してこい!”なんて言う日本人、今どきいませんよ。このままだと数字はもっと下がるかもしれません」

逆にギャグとして楽しむ人も出てきそう……「SUITS」第5話は11月5日放送である。

週刊新潮WEB取材班

「週刊新潮」2018年11月5日 掲載
11/5(月) 6:01配信 デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181105-00551318-shincho-ent

Suits 即ち 背広。

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