匿名党: 東京エレクトロン　特別損失計462億円を計上

　東京エレクトロンは18日、2014年３月期の連結最終損益が220億円の赤字（前期は60億円の黒字）になる見通しだと発表した。
従来予想は230億円の黒字。低迷する太陽電池製造装置事業などの見直しと国内拠点再編に伴い、特別損失計462億円を計上する。14年半ば以降を予定する米アプライドマテリアルズとの経営統合を前に合理化を進める。

同日記者会見した東哲郎会長兼社長は「経営統合効果をフルに出すため、減損損失計上や拠点再編を決めた」と強調。今期の売上高と営業利益、経常利益は従来の増収増益の予想を据え置いた。

特損を計上する最大の要因は、昨年11月にスイス社を買収して本格参入した太陽電池製造装置事業の不振だ。買収先の純資産と買収額の差額である「のれん」や工場建屋、生産設備について計328億円の減損損失を計上する。

太陽光パネルは生産設備の供給過剰が続いており「数年はキャッシュを生み出す事業にならないと判断した」（東氏）。

来年９月までに、仙台市と茨城県つくば市の研究開発拠点２カ所を閉鎖するほか、東京都府中市などの拠点２カ所を再編し、遊休となる建物や設備について減損損失84億円を計上する。半導体製造装置事業の一部でも減損損失50億円が出る。

同日、今回の統合過程で必要となる子会社の設立予定時期が来年１月上旬に決まったことも明らかにした。

（日本経済新聞）　http://www.nikkei.com/markets/kigyo