2017年6月29日木曜日

豪カトリック教会最高幹部でローマ法王の側近・ジョージ・ペル枢機卿を告発、過去の性暴力で

(CNN) オーストラリア・カトリック教会で最高位に属するジョージ・ペル枢機卿が、過去の複数の性的暴力で告発されたことが29日までに分かった。ビクトリア州の警察幹部が同日明らかにした。

ペル枢機卿は1996年から2001年までメルボルン大司教を務めていたが、聖職者らによる虐待の隠蔽(いんぺい)は否定している。ただ、前任のフランク・リトル大司教(故人)が聖職者らを守る目的で文書を破棄していた事実については認めていた。

ペル枢機卿は現在、ローマ法王フランシスコの側近としてバチカンで財務局長官(財務相)を務めている。13年には、教会改革の方策の検討を任された8人の枢機卿の1人に指名された。

ビクトリア州警察のシェーン・パットン警視副総監は「ペル枢機卿の告発につながる経緯や手続きが、捜査対象となる過去のあらゆる種類の性暴力に適用されたものと同じだということは完全に明確にしておきたい」と説明。同枢機卿の扱いについて、他の告発のケースと差がないことを強調した。

ペル枢機卿は7月18日にメルボルンの治安判事裁判所へ出頭し、審問を受けることを求められる。警察によれば同枢機卿にかけられた嫌疑は複数に及び、嫌疑に関連する原告も複数存在するという。

2017.06.29 Thu posted at 10:39 JST
https://www.cnn.co.jp/m/world/35103491.html


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