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シンガポールＧＩＣ、東京ＰＣＰＭビル買収へ最終交渉＝関係筋
2014年 08月 25日 19:53 JST

［東京　２５日　ロイター］ - 東京駅に隣接するオフィスビル、パシフィックセンチュリープレイス丸の内（ＰＣＰＭ、東京都千代田区）の入札で、シンガポール政府投資公社（ＧＩＣ）が約１７００億円の購入価格を提示、単独で最終交渉に入った。複数の関係筋が２５日に明らかにした。

同ビルを売りに出しているのは、不動産投資会社のセキュアード・キャピタル・インベストメント・マネジメント。同社は０９年に同ビルを約１４４０億円で取得した。ＧＩＣへの売却が成立すれば、０８年のリーマンショック後では日本最大の不動産取引になり、セキュアードは大きな売却益を確保する。

ＧＩＣは日本で積極的な不動産投資を展開しており、米投資ファンドのローンスターが売却を計画しているオフィスビル、目黒雅叙園（東京都目黒区）の入札でも買い手として優先交渉権を得ていた。しかし、同物件の底地の所有権をめぐり訴訟が起きていることなどを理由に辞退。東京駅に隣接する一等地にあるＰＣＰＭの買収に注力していた。

ＰＣＰＭビルは２００１年に竣工後、２００６年に不動産投資会社のダヴィンチ・ホールディングスが取得したが、世界的な金融危機のあおりをうけて物件価値が大幅に下落、ダヴィンチの借入金返済が滞ったため、債権者である新生銀行がセキュアードに売却した。

セキュアードは今回の入札で、売却目標価格を約１８００億円に設定。これに対して、ＧＩＣのほか、米投資銀行ゴールドマン・サックスのアセット運用会社、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント（東京都港区）が約１６５０億円の価格を提示し、有力な買い手候補となっていた。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKBN0GP0UG20140825