現職警察官が談合の共犯として逮捕されちゃうと何時もの通り揉み消せなくなってしまう件について

市発注工事で談合容疑、警部補ら６人逮捕…大阪地検特捜部
5月30日3時7分配信 読売新聞

　大阪府枚方市発注の「第２清掃工場」（仮称）の建設工事を巡る談合事件で、大阪地検特捜部は２９日、府警捜査２課警部補の平原幸史郎（４７）、受注した大手ゼネコン大林組（大阪市）顧問・森井繁夫（６３）両容疑者ら計６人を競売入札妨害（談合）容疑で逮捕し、枚方市役所の市長室など６か所を捜索した。

　平原容疑者はゼネコンの担当者を市側に紹介したとされ、特捜部は平原容疑者の関与についてさらに追及するとともに、近く府警本部を捜索する。事件は、現職警察官が談合の共犯として逮捕される異例の事態となった。

　他に逮捕された４人は、中堅ゼネコン浅沼組の常務執行役員・田島洋（６４）、建設会社「国土建設」（大阪府泉佐野市）社長・山田睦司（ちかし）（４６）、大林組社員・清見敏郎（５１）、同・衣笠亨（４１）の各容疑者。６人は全員、容疑を認めている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070529-00000117-yom-soci

府警エース格の情報通　談合逮捕警官「容疑わからぬ」
2007年05月30日06時13分

　談合容疑で逮捕された大阪府警警部補の平原幸史郎容疑者（４７）は、汚職事件など知能犯捜査を手がける本部捜査２課の中堅捜査員。一貫して刑事への強いあこがれをいだいてきた「熱血漢タイプ」だった。単独で汚職の裏情報を収集するなど、腕を買われていた。

　平原容疑者は８０年、大阪府警に採用された。刑事志望がかない９６年に捜査２課に引き上げられた。

　なかでも汚職や談合事件を捜査する「特捜係」に配属された。０３年春まで７年近くを同課に所属し、めきめきと頭角を現したという。

　最近の担当地域は今回の談合事件の舞台となった枚方市や北摂方面だった。小柄だが、同容疑者を知る関係者は「豪快なタイプ」と口をそろえる。近畿郵政局長らが逮捕された大規模な選挙違反事件や、四條畷市長の汚職事件などの捜査に加わった。事件の端緒をつかむ「ネタ取り」などの情報収集の能力に優れ、特捜係の中でも「エース格の捜査員の一人」と一目置かれる存在だった。

　その後、いったん、豊中署と刑事部機動捜査隊に転出したが、昨年４月、再び特捜係への復帰を果たし、現在は特捜第三担当の統括係長だった。

　捜査２課では、汚職や談合情報を取るために、一貫して関係者に単独の隠密行動で接触を図り、談合などでの内部情報の取得につとめていた。

　府警監察室によると、数年前、平原容疑者について、「建築関係の業者と親しくしている」などと指摘する投書が寄せられたことがある。しかしそうした事実はなかったとされる。

　平原容疑者は逮捕された２９日は午前９時ごろ、普段通りに出勤。午後５時ごろ刑事部幹部を通じて出頭要請があり、午後７時半ごろ、地検に向かったという。

　大阪地検から刑事部幹部への連絡が入った時は「清掃工場の談合事件の共犯です。取り調べをしたい」と一方的に言われたという。出頭直前に府警幹部が事情を聴いたところ、平原容疑者は「何のことかわからない。何の疑いかもわからない」と答えた。

　府警の竹中誠一監察室長は３０日未明、記者の問い合わせに答え「事件そのものがよくわからない。よくわからない」と繰り返した。

http://www.asahi.com/national/update/0530/OSK200705290069.html

エース捜査官が関与、大阪府警ショック隠せず


談合事件の舞台となった「第２清掃工場」（仮称）（２９日、大阪府枚方市尊延寺で、本社ヘリから）　◇枚方談合　汚職事件で活躍

　現職刑事がまさか談合事件に関与していたとは――。大阪地検特捜部が２９日、大阪府枚方市発注の清掃工場の建設工事に絡む談合容疑で逮捕した平原幸史郎容疑者（４７）は、汚職事件などを手がける府警捜査２課の「特捜班」で長年にわたって公務員の犯罪と闘ってきた。大阪府北部の自治体などを担当。同市に近い大阪府四條畷市の現職市長を逮捕した２００２年の汚職事件の捜査にも中心的存在としてかかわったエースだった。府警幹部もショックを隠せない様子。公共工事を巡る談合の摘発が相次ぐ中、清掃工場建設を巡る今回の事件は異例の展開を見せた。

　「大阪府警の全職員２万人のうち、贈収賄事件の捜査ができるのは、おれらぐらいしかおらん」――。競売入札妨害容疑で逮捕された平原容疑者は、府警捜査２課での自身の役割について、周囲にこう誇らしげに説明していたという。

　２９日夕、大阪地検からの出頭要請を受けた平原容疑者は、同行する監察室の係員に「何のことかよくわからない」と戸惑った様子で釈明したという。捜査２課幹部は「突然のことで全く状況がわからない。ショックだ……」と動揺を隠しきれないまま、ぼう然とした表情で話した。

　府警によると、平原容疑者は、今回の事件の舞台となった枚方市など大阪府北部を担当する「特捜３係」の捜査員をとりまとめる統括係長。巡査部長のころから贈収賄事件の捜査に携わり、大手ゼネコンが絡んだ談合情報の収集や容疑者の取り調べに定評があり、昨年１１月に着手した同府豊能町を舞台にした当時の同町助役らによる競売入札妨害事件では、主犯の助役の取り調べを担当するなど、府警幹部の信頼も厚かった。

　四條畷市の市長、助役らを逮捕した贈収賄事件では助役の取り調べを担当。「市長から『（受注業者に）協力して欲しい』と指示された」との供述を引き出し、市長逮捕に貢献した。

　「経験豊富なたたき上げの捜査員で、仕事は抜群に有能」「将来の捜査２課を支える人材」との声も。

　一方、取り調べの厳しさでも知られていた。大阪拘置所刑務官の汚職事件に絡み、昨秋、別の収賄疑惑で取り調べを担当した別の同拘置所看守部長は、任意の取り調べを継続中に自宅で自殺。この時には、内部でも、「取り調べが強引だったのでは」と疑問の声が相次いでいたという。

　同容疑者をよく知る府警ＯＢは「頼まれれば嫌と言えないタイプ」と言い、親分肌の性格で信望を集める一方、強引な捜査手法に反感を持つ課員もいた。

　平原容疑者の逮捕の知らせに、竹中誠一・府警監察室長は「地検からは談合の共犯としか聞いておらず、事実がよく分からない」と困惑した様子で話した。

　　　　　◇

　大阪府警の現職刑事を巡っては、過去に贈収賄事件に関連して逮捕者が出たこともある。

　１９９７年６月、捜査２課が調べていた詐欺事件の捜査情報を流し、見返りにわいろを受け取ったとして、当時の同課巡査部長が収賄容疑で逮捕された。９０年には西成署の巡査長が、のみ行為の取り締まりに便宜を図る謝礼として暴力団組長から現金などを受領したとして同容疑で捕まった。この事件を受け、同年１０月、あいりん地区の労働者らによる西成騒動が起きた。

　いずれも捜査情報を知りうる警官が、その立場を生かし、見返りを受けたとされる事件だった。業者が価格調整をする談合事件については「聞いたことがない」（府警幹部）という。

��2007年5月30日 読売新聞）

http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070530p201.htm

警部補は“ブローカー”　大阪・枚方の清掃工場談合
2007年5月30日 12時49分

　大阪府枚方市発注の清掃工場談合事件で、家宅捜索を受けた大阪府警分室＝３０日午前１１時２１分、大阪市中央区


　大阪府枚方市発注の清掃工場建設工事をめぐる談合事件で逮捕された府警捜査２課警部補平原幸史郎容疑者（４７）は、談合のあった入札に関し、ゼネコン側と市側を結ぶ“ブローカー”の役割を果たしていたことが、大阪地検特捜部の調べで３０日、分かった。

　平原容疑者は枚方市の中司宏市長と１０数年前から親交、共犯として逮捕された大林組顧問森井繁夫容疑者（６３）を含め３人で会食したことがあり、大阪府泉佐野市の建設会社代表取締役山田睦司容疑者（４６）とも知人関係だったという。

　特捜部は知能犯事件の情報収集や捜査を通じて知り合った建設業者や役人らの人脈を通じて、談合に関与したとみて詳しい経緯を追及するとともに、金銭の授受がなかったかについても調べる。

　調べや府警によると、平原容疑者は１９８０年に大阪府警に入り、８６年から約８年間、枚方署刑事課に勤務。汚職や詐欺、談合といった知能犯捜査畑が長く、府警本部の捜査２課への在籍も２度目だった。

��共同）

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007053001000282.html


平原容疑者は、１９８０年１０月に府警巡査となり、
��６年１１月～９４年１１月まで、枚方署刑事課で勤務。
��６年１０月～２００３年３月まで巡査部長として汚職
などの知能犯捜査に従事する捜査２課特捜３係に在籍し、
警部補昇任後の０６年４月、機動捜査隊から同係に戻り、
現在まで係長として在籍していた。


「おかあさん」・・・







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